ふわふわの羊毛を針で刺すことで形を作る「羊毛フェルト」。これから始めたいと思っている初心者の方向けに、羊毛フェルトの基本のやり方と簡単なレシピをご紹介します。
羊毛フェルトとは

羊毛フェルト作家・ROROさんの「シマリスとビスケットブローチ」。やさしい色使いとユニークなモチーフが目を惹きます。
羊毛フェルトとは、「ニードル」という細い刻みが入った特殊な針で羊毛(ウール)の繊維を絡め合わせてさまざまな形を成形する手芸の一種です。「ニードルフェルト」とも呼ばれています。
一方、針を使わず、羊毛を平たく重ねて固め、フェルトのようにして使う「ウェットフェルト」の手法でも羊毛フェルト作品を作ることができます。
羊毛フェルト作りに必要な材料・道具
羊毛フェルト作品を作るのに必要なアイテムは、羊毛、羊毛針(ニードル)、フェルティングマットのみです。必要材料が少なく、作る場所も選ばないため、手軽に挑戦することができますよ。
フェルトボールを作ってみよう
はじめて羊毛フェルトに挑戦される方は、羊毛に針を刺してフェルト化していく感覚を掴むために、まずフェルトボールを作ってみましょう。minne作家のROROさんに、その作り方を教えていただきました。

RORO
羊毛フェルト作家。「食べたくなるほど、愛らしい」をコンセプトに、動物と食べ物をモチーフとした作品を制作。
羊毛フェルトボール作りに必要な材料・道具

・フェルティングマット
・羊毛針(レギュラー針)
・お好きな羊毛1色

画像くらいの量の羊毛フェルトを用意してください。
手順1、羊毛を手で整える

RORO: 巻き始めを中に巻き込みながら、くるくると羊毛をボール状になるように巻いていきます。こうすることで針で刺す前から、羊毛同士の隙間を少なくできるのでフェルト化が早くなり、しっかりとした形を作りやすくなります。
手順2、針で羊毛を刺し固める

RORO: 羊毛を画像のように巻き終わりを上にした状態で押さえ、フェルティングマットの上に置いて針で刺していきます。針はボールの中心に向かってしっかり刺し込みましょう。
【注意】
針は刺し込んだ角度と同じ角度で引き抜きましょう。引くときの角度が変わると針が折れる原因になります。また、針の先の方向に指がこないように気をつけましょう
手順3、表面を整える

RORO: 羊毛を徐々に回しながら、全体的にまんべんなく針を刺していきます。始めはしっかりと中心を意識して刺し、全体的にまとまってきたら、画像のように針の先が突き抜けたときの羊毛の乱れなどが無くなるように、全体を刺し表面を整えていきます。
【ポイント】
同じところばかり刺すと、その部分がどんどん凹んでいくので、気になる所を整えるイメージで刺し込んでいきましょう。

RORO: 形が多少いびつになっても、手のひらで転がして整えつつ、針で刺していけば大丈夫です。

RORO: 指で押してもボールが簡単に変形しないほどの固さになれば、完成です。
だいたい直径2cmのフェルトボールになります。
失敗しないためには?羊毛フェルトを上手に作るコツ
これから羊毛フェルトを始めてみたい、という方に向けて、ROROさんに「上手に羊毛フェルト作品を作るコツ」についてもおうかがいしてみました。
RORO: 羊毛フェルトは、フワフワの綿のような状態から、いきなり針を刺していくのではなく、手で羊毛の形をある程度まとめてから刺していくといいです。
羊毛がまとまっている状態から刺していくと、中心の羊毛をしっかり刺し固めることができ、きれいな形を作りやすくなりますよ。
簡単!羊毛フェルトのマグカップの作り方
続けて、ROROさんに初心者でも挑戦しやすい羊毛フェルトレシピ「マグカップの作り方」を教えていただきました。とってもかわいい上にアレンジしやすいモチーフなので、ぜひレシピを参考に、チャレンジしてみてくださいね。
羊毛フェルトのマグカップ作りに必要な材料・道具

・羊毛針(レギュラー針)
・フェルティングマット
・はさみ(先が細いもの)

お好きな2色の羊毛を、画像くらいの分量ご用意ください。
・羊毛A/マグカップ本体
・羊毛B/マグカップの持ち手
・羊毛C/柄用
手順1、カップ部分を作る

RORO: 羊毛Aを折り畳んでいきます。
まず、フェルティングマットの上に、羊毛Aを平らに置き、だいたい均一の厚みになるくらいに手で整えます。

RORO: 羊毛を端からくるくると巻いていきます。

RORO: 四角形に整え、巻き終わりを上にします。

RORO: 巻き終わりを止めるように針で刺し止めてから、全体的にまんべんなく針で刺していきます。ときどきフェルティングマットから剥がして表裏を返したりしながら徐々に刺し固めていきましょう。

RORO: 側面を整えるときは、上から手で軽く押さえ、針を横に寝かして中央に向かって針を刺し込んでいきます。
上下の側面も同じです。マグカップの形になるよう、下の幅が狭くなるように重点的に刺していきます。

RORO: 画像のようにしっかりと形を作れたらカップ部分の完成です。
部分的に厚みが薄い部分ができてしまったら、追加で少量の羊毛を足して刺し込み、厚さを整えれば大丈夫です。
手順2、マグカップの取っ手を作る

RORO: 羊毛Bをカップ部分の縦幅より長めの棒状になるように巻いていきます。

RORO: 巻き終わりを上にして、羊毛が解けないように針で刺し止めます。

RORO: ときどき、手のひらを使って形を整えたりしながら刺し固めていきます。

RORO: 持ち手の部分はあまり固く刺し過ぎず、持ち手の形に曲げられる固さにしてください。
両端の部分はあえてしっかりと刺し込まずに画像のように毛羽立ちを残しておきます。
手順3、持ち手をカップに付ける

RORO: 画像の位置に、持ち手の端を刺し込んでいきます。

RORO: 位置を指で固定しながら、針で刺します。

RORO: 画像のように持ち手の上部分が固定できていることを確認してください。

RORO: 持ち手をカーブを描くように下方向に曲げ、針の刺さっている位置に刺し込んでいきます。
画像のように、マグカップ部分を指で固定しながら針をしっかりと刺し込んでください。
【注意】
指を刺さないように注意しながらゆっくりと刺し込んでいきましょう。

RORO: 毛羽立った部分をすべて刺し込めば、マグカップの完成です。
手順4、柄の位置を決める

RORO: 羊毛Cを細長くとり、手のひらをすり合わせて毛束を整えたものを作ります。一度マグカップの上に置いてみて、柄を描く位置をある程度決めておきます。
手順5、柄を入れる

RORO: 片方の端をまず針で刺し込んでから、指で軽く羊毛を引っ張り押さえます。その上から針で刺し込んでいきます。

RORO: 羊毛を縁取るように中側へ針を斜めに入れながら浅く刺し込んでいくときれいなラインを入れやすいです。

RORO: 全体を見て思っていたよりラインが細くなったり余白が気になる場合は、追加で 縦、横、と好きな位置にラインを付け足して調節してみてください。

RORO: 毛羽立ちが気になる部分をはさみで切り、全体の形を整えれば完成です。

RORO: さまざまなサイズ、お好みの色や柄にアレンジして、オリジナルのマグカップを作ってみてくださいね。
裏にピンを付けてブローチにしてみたり、これからの季節はリボンや紐を使ってツリーのオーナメントにしてみたりと、羊毛フェルトを使ったハンドメイドを楽しんでもらえれば嬉しいです!
羊毛フェルトでがま口作りに挑戦してみよう
羊毛フェルトに慣れてきたら、より立体感のある作品作りに挑戦してみましょう。フェルトボールを応用して作れる「がま口」レシピもぜひチェックしてみてくださいね。

初めての方におすすめ「羊毛フェルト手作りキット」
材料や道具、詳しい作り方などが一緒になった、minneで見つかるおすすめの羊毛フェルトキットをご紹介します。
こだわりの手染め羊毛を使用

くせっ毛がかわいいひつじのストラップ作りを楽しめるキットです。パーツを変えれば簡単にブローチに仕立てることもできますよ。
“うちのコ色”で作れます

作りたいインコの写真を作家さんに送ることで、必要な色の羊毛を選定し同封してくれるオーダーメイド型キットです。道具をつけるかどうかも選択可能。
おうち時間で楽しめる「羊毛フェルト」。無心でチクチクと針を刺す時間そのものに癒されるという人も多いようです。ぜひみなさんもチャレンジしてみてくださいね。