SNSで食トレンドが細分化する時代だからこそ、次にくる「本質的な価値」を見極める!macaroni 独自の視点で、原点回帰や新しい体験を軸に、2026年の食卓を彩る主役フードを徹底予測・ピックアップします。2025年12月16日 更新
macaroni が予測!2026年のトレンドグルメ

年々、食の流行り廃りのスピードは凄まじく、SNSや個人の発信者の乱立によって、トレンドは多様化・細分化を極めています。そんな予測困難な時代だからこそ、次にくる「本質的な価値」を見極めることが重要!
はたして今年はどんなフードが流行るのか、macaroni 独自の考えで徹底的に予測し、次の食卓を彩る主役たちをピックアップしました。
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1. エンジェルヘアーチョコ

2024年の秋から冬にかけてSNSを中心に認知が広がり、翌年にメーカー各社で商品化が進み大ブレイクしたのが「ドバイチョコレート」。SNSで拡散された最大の理由は、これまでのチョコレートにはない、独特のザクザク食感と中を割ったときのインパクトにありました。
この成功パターン(新しい食感+断面のインパクト)と同じ流れで、次にブレイクするのは、トルコの伝統菓子「ピシュマニエ」を使った「エンジェルヘアーチョコ」だと予想します。
なぜ「エンジェルヘアーチョコ」が来る?

「エンジェルヘアーチョコ」のGoogle検索数は2025年に約3,000件まで急上昇。これはドバイチョコが流行り始めた流れと似ており、SNSだけではなく、一般的に話題になるのは時間の問題です。
ドバイチョコの「ザクザク食感」とは対照的に、「エンジェルヘアーチョコ」に使われる「ピシュマニエ」は、糸状でふわふわ。口に入れるとスッと溶ける、繊細な食感が特徴です。
また、ドバイのインフルエンサー投稿から注目が集まり始めた点も、ドバイチョコと共通しています。今後は人気ブランドやメーカーから、「エンジェルヘアーチョコ」フレーバーが続々登場するはず。
2. サゴ

タピオカやグリークヨーグルトが “もちもち、ぷるぷる” とした食感で人気を定着させた今、アジアンスイーツブームの次なる波として注目されるのが「サゴ」。東南アジア、とくに香港やフィリピンで大人気のスイーツです。
サゴは、サゴヤシのデンプンから作られるタピオカのような粒で、ココナッツミルクやマンゴーなどと混ぜて提供されるのが一般的。
なぜ「サゴ」が来る?

実際、「サゴ」のGoogle検索数は2025年に入り急上昇しており、2025年10月には約1万件近くに達するなど、関心が一気に高まっています。
まず、トレンドの先行サインとして見逃せないのが、2023年にフルッタフルッタから香港発祥の「楊枝甘露(ヨンジーガムロ)」が発売されたこと。この楊枝甘露は「サゴ」という名称ではないものの、サゴを使用した代表的なスイーツであり、すでにコストコで販売済みで、人気を博しています。
ぷちぷちとした心地よい食感と、フルーツの鮮やかな色合いは写真映えもするため、ヘルシー志向とSNS拡散力の両面から、新たな「飲むデザート」として知られていきそうです。
3. フルーツそっくりスイーツ

食品の「擬態(リアルさ)」が、驚きとSNSでの拡散を生むキーとなり、フルーツを精巧に模したスイーツがトレンドの中心に浮上します。
このブームの火付け役のひとつが、2025年12月1日に日本初上陸した韓国発の3Dフルーツアイスです。実際、その話題性を受けて検索数も急上昇しており、11月に入って5,000件に達しています。

この「そっくり」ブームは海外発だけではありません。国内では、今年に入ってからドン・キホーテの「超BIG剥く生グミマンゴー」や「皮を剥(む)けるバナナパン」といった “体験型のむけるシリーズ” が話題を呼んでおり、フルーツの形や色をリアルに再現する商品が、すでに高い関心を集めていました。
まるで本物と見間違えてしまうような「フルーツそっくりスイーツ」は、そのギャップが楽しさを生み、「驚きを共有したい」という心理を刺激するため、SNSで瞬時に拡散される最大のフックとなります。2026年は、さらに洋菓子店やカフェメニューに幅広く浸透していくでしょう。
4. 中東式コーヒー

日本におけるコーヒーブームの新しい潮流、そのひとつは伝統と革新が融合した中東発のコーヒー文化です。
2025年12月には、100%アラビカ種のスペシャルティコーヒーを専門とするモロッコ発祥の「Bacha Coffee(バシャコーヒー)」が銀座にオープンし、大きな注目を集めています。
なぜ「中東式コーヒー」が来る?

この背景には、SNSでの反響の大きさが挙げられます。たとえば、トルコの伝統的な「土に埋めるコーヒー(テュルク・カフヴェスィ)」のような、独特な抽出方法は、瞬く間に「いいね」を席巻。みんなが新しい体験やストーリーを求めているのが伝わってきます。
スパイスやデーツと楽しむドバイのアラビックコーヒー(ガフワ)など、地域独自の飲み方や、「バシャコーヒー」のように豪華絢爛な内装を持つカフェが注目を集めていることも、中東発コーヒーが次のトレンドを担うと見込んでいます。
5. ホットドッグ

ハンバーガーやサンドイッチに比べて手軽に食べ歩きができ、カスタマイズ性が高いホットドッグが、フードトレンドの最前線にふたたび躍り出ます。特に、コロナ禍以降で盛んになったキッチンカーブームが、このホットドッグの再注目を後押ししています。
なぜ「ホットドッグ」が来る?
ブームを牽引するのは、世界的な有名店の動き。2025年12月4日、ロサンゼルス発の有名店「Pink's Hot Dogs(ピンクスホットドッグ)」が韓国に上陸。
注目すべきは多様なトッピングやソース。食べるのが楽しくなるカスタマイズ性と、見た目のインパクトがSNSで拡散され、日本国内にもじわじわと影響が広がっていくに違いありません。
6. 海藻

日本の食卓に古くからある海藻が、2026年のトレンド食材として見直されています。特に注目すべきは、海藻をはじめとする、ヌメヌメした健康的な食材に着目した「ヌメ活(ぬめり活動)」という言葉の浸透。
なぜ「海藻」が来る?

海藻類が持つ豊富な食物繊維やミネラルは、ヘルシー志向の層から熱い支持を集めると見ています。
また、近年ノルウェーから上陸した「トリュフ海藻」のように、海外では海藻をサステナブルな食材としてとらえる動きも活発。これまでは脇役だった海藻が、海藻塩や海藻チップス、さらには海藻スムージーなど、手軽でおしゃれな形でメイン食材として食卓に取り入れられることで、ブームの核になる予感です。
7. サワードウ

パンブームが続くいま、次に求めるのは、ただの新しいパンではなく「手間ひまかけた本物の味」です。それが、天然酵母だけでじっくりと発酵させる「サワードウ(Sourdough)」。パン好きなら、「もうおなじみ」という人も少なくないはずです。
なぜ「サワードウ」が来る?

すでに欧米圏では定番化しており、近年「サワー種を育てる」ホームベーキングブームを巻き起こしています。
日本でも、手間をかけて作られたサワー種特有の酸味や深い風味が、食にこだわる層の心を見事に掴みつつあります。これからは、専門店の味としてだけでなく、スーパーやコンビニでもサワードウの商品が増えるのではないでしょうか。
8. 花巻(ファーチュエン)

中華圏で主食として愛される「花巻(ファーチュエン)」。このふっくらとした中華蒸しパンは、ほんのりとした甘みと、驚くほどもちもちとした食感が特徴です。
パンブームが続くなか、アジア発のパン系スイーツ・主食が浸透してきた流れを引き継ぎ、専門店やベーカリーでの取り扱いが増えると予想しています。
なぜ「花巻」が来る?
特に、2025年に「せいろ」を使うことがブームとなった影響で、花巻は手持ちのせいろで蒸したてアツアツを家庭で手軽に作れる点も大きな強み。
中に具材を挟んだり、たれを付けたりなど、アレンジができるため、新しい主食の選択肢として食卓への浸透が進むと見込んでいます。
9. 焼売(シュウマイ)

餃子専門店ブームが落ち着きを見せる中、次にくる「中華点心の専門化」として、シュウマイが主役の座に躍り出ています。
なぜ「しゅうまい」が来る?
2025年に入ってから、シュウマイの専門店やテイクアウト専門店がすでに増加傾向にあるといわれており、ブームの兆しは明白。
2026年には、この流れがさらに加速し、冷凍シュウマイの高級化やギフト需要も高まるかもしれません。昔ながらのシュウマイの見直しに加え、エビ、カニ、和牛といったリッチな肉餡のバリエーションや、蒸したてアツアツを自宅で手軽に楽しめる専門性が、幅広い層から支持を集めるポイントとなりそうです。
2026年をフードシーンを動かすのは「原点回帰」と「ストーリー」
本記事で予想した2026年のトレンドの根底には、共通して「原点回帰」と「ストーリーを感じられる新しい体験」の2つが存在すると考えられます。
手間をかけたサワードウや中東のコーヒーへの注目は、単なる味覚だけでなく、その背景にある文化や工程といったストーリーを体感できるのがポイント。
ホットドッグやしゅうまいにおいては、昔ながらの食文化を現代的に見直す原点回帰へと繋がっています。食のトレンドや好みが分散化した今、次に何がメインストリームになるのか、その動向から目が離せません。
企画・文/ 倉持美香(macaroni 編集部)