漬け込みレシピといえば王道の煮卵、近ごろでは野菜や肉・魚などいろいろな食材を漬けるものが多く発信されています。この企画では、身近な食材を少ない調味料で漬け込む簡単レシピをシリーズでご紹介!第16弾は、なんとパン粉をぬか床代わりに使った「きゅうりのパン粉ぬか漬け」をご紹介します♪
ぬか床いらずのぬか漬けって!?

日本が世界に誇る食品、漬物。なかでもぬか漬けは、米ぬかに塩や鷹の爪、野菜くずを加えて熟成・発酵させることで独特の風味を持たせる、古くから愛される漬け物ですよね。ぬか床をかき混ぜる手によってその風味や味が変わってくることから、ぬか床を代々受け継ぐ風習もあるほど。
箸休めやごはんのお供に重宝するぬか漬けですが、野菜を漬けるまでの下準備が面倒だったり、毎日かき混ぜる工程がなかなか続かないんですよね。
そんなぬか漬けが、パン粉を使うとなんとたった3時間でできてしまうんです。
パン粉でぬか漬け風になるのはなぜ?

今回使用した材料は、パン粉、砂糖、塩のみ。通常のぬか床を作るには、米ぬか、水、塩、鷹の爪、野菜くず、昆布などたくさんの材料が必要になります。しかも、ぬかにすべての材料を混ぜてから、毎日かき混ぜて空気に触れさせることで、熟成と発酵を繰り返し、独特の風味が生まれます。
パン粉と砂糖、塩だけでぬか漬け風の味になるのは、パン粉に含まれる酵母のおかげ。さらに、発酵を促すでんぷんを多く含むので、たった3時間で漬かるというわけです。
作り方

材料
・きゅうり……1本
・砂糖……大さじ1杯
・パン粉……大さじ1杯
・塩……小さじ1杯
・塩(板ずり用)……ひとつまみ
※パン粉は乾燥・生パン粉どちらを使用してもかまいません。
作り方

きゅうりは洗ってからまな板に置き、板ずり用の塩をまぶして手でゴロゴロと転がします。
少し力を入れて転がし、塩がなじんで全体がしんなりとしてくるまで転がします。

表面に少しやわらかさが出て、全体的にしんなりとしてきたら水でさっと洗って塩を流します。

ジッパー付きの袋にきゅうり、パン粉、砂糖、塩を入れ、袋ごと手で揉んでパン粉を全体になじませます。
※ジッパー付きの袋がなければ、破れにくい厚手のポリ袋で代用してください。

調味料がきゅうりになじんだら、空気を抜いて封を閉じます。きゅうりをコロコロと転がしていくと、効率よく空気が抜けますよ。
ポリ袋を使用するときも同様に空気を抜き、口をしっかりと縛ってください。
このまま冷蔵庫に入れ、3時間ほど漬けます。

3時間ほど漬けたきゅうりの様子です。きゅうりから水分が出て、乾燥していたパン粉がしっとりとしてきゅうりを包んでいます。
このパン粉をさっと水で洗い流し、お好みの厚さにスライスして完成です!
たった3時間でぬか漬けが完成!

切ってみると、全体的にしんなりとして、漬かっているのがよくわかりますね。
ぬか漬けほど強くありませんが、やさしい風味の漬物は、サラダ感覚でパリパリと食が進みます。パン粉の風味はまったくせず、これがパン粉と塩、砂糖で漬けたといわなければおそらく誰も気づかないレベルの仕上がりです。

なにより調味料をなじませてから、たったの3時間でここまで味が染みているのが驚きです!
これなら毎日ぬか床をかき混ぜる必要もなく、きゅうりと調味料だけで漬けることができるので、冷蔵庫を占領するスペースも最小限で済みますね。
注意してほしいポイント
ちなみに、本物のぬか床と違ってパン粉のぬか床は繰り返し使用できません。漬けるごとに新しいパン粉を用意してくださいね。
旬のきゅうりを手軽においしく

夏はきゅうりがもっともおいしい季節。みずみずしいきゅうりがスーパーに数多く並び、家庭菜園では毎日のように収穫できるはず。
そんなきゅうりを無駄にせず、短時間でおいしくぬか漬け風に仕上げることができる「パン粉ぬか漬け」。これから漬けても3時間後には食べられるので、実験感覚で漬けてみてはいかがでしょう?