近年ホテル・宿のオープンラッシュが続いている箱根。スモールラグジュアリーと表現される20室以下の宿が多く見られる一方で、ユニークなコンセプトの宿やコンドミニアムタイプのある宿、宿泊特化型の宿など、さまざまなタイプが続々登場。今、注目の宿をまとめました。
オープンラッシュが続く箱根の注目宿
日本を代表する観光地として、一年を通じて国内外からの観光客で賑わう箱根だけに、近年新しいホテル・宿が続々誕生しています。その中から、ぜひ泊まってみたい注目の宿をご紹介します。近年オープンした宿の大半に共通するのが、“スモールラグジュアリー”。その一方で、コンドミニアムタイプやブックホテル、宿泊特化型のリーズナブルな宿や100室超の大型旅館と百花繚乱! ぜひチェックして!
コンドミニアムタイプが新鮮! オールインクルーシブスタイルが嬉しい 「箱根 ゆとわ」
箱根登山鉄道強羅駅から平坦な道を歩いて5分の恵まれた立地に、2019年8月11日にオープンしたリノベーションホテル。客室は全72室。ホテルタイプ(東棟・西棟)とコンドミニアムタイプの2つのスタイルに分かれ、さまざまなニーズに応える造り。特に10室あるコンドミニアムタイプには源泉かけ流しのビューバスのほか、広々としたリビングとIHコンロ付きミニキッチンが設えられ、別荘感覚での長期滞在も可能です。




ちなみに夕食は和食中心のハーフブッフェ形式。まずテーブルに前菜とお造り、メインの大文字鍋が用意され、焼き物や天ぷら、蕎麦や季節のデザートなどは好きなものを好きなだけいただけます。


・住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅 1300-27
・TEL:0460-82-0321
・宿泊料金:ホテル棟は1室2名利用で1泊2食&レストラン90分制フリードリンク付き(スタンダードツインルーム利用)1名1万7000円~、コンドミニアム室料2万8000円~ ※消費税込、入湯税は別途150円
・交通:箱根登山鉄道強羅駅から徒歩5分
新たな本と出会い、本に囲まれて暮らすように滞在するブックホテル 「箱根本箱」
2018年9月のオープン以来、「本との出会い」、「本のある暮らし」という斬新なコンセプトで話題を呼んでいるのが「箱根本箱」。その名の通り、宿そのものがまるで本箱! こちらは書籍流通大手の日本出版販売株式会社の元保養所を、株式会社自遊人が再生したブックホテルです。
エントランスの正面に広がる、ロビーラウンジの壁一面が巨大な本棚で埋め尽くされ、圧巻! こちらには国内外の良書、約1万2000点が揃い、全ての本を館内で読むだけでなく購入することもでき、本好きにとってはまさに楽園! プロが選書を手がけているのでセレクトセンスも良く、宿泊客の多くが購入していくのだそう。

壁一面の本棚に囲まれたロビーラウンジ
本棚の一角には読書コーナーも
客室ごとに違った選者による本棚が
客室ごとに形や材質が異なる客室露天風呂

大浴場の露天風呂はにごり湯

ブックアートが目をひくレストラン
ディナーコースの一皿。器選びや盛り付けも個性的
ディナコースの一皿。手打ちパスタの一例
ディナーコースの魚料理一例
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320~491
・TEL:0460-83-8025
・宿泊料金:ホテル棟は1室2名利用で1泊2食1名1万8321円~ ※消費税別、入湯税は別途150円
・交通:箱根登山ケーブルカー中強羅駅から徒歩5分
極上のディナーを目的に訪れたい「滞在できるレストラン」 「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原」

エントランス前には神山のフォルムに似た大きな石が鎮座する
2016年12月27日、仙石原にオープンした「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原」は「滞在するレストラン」がコンセプト。約35年に渡り、東京を中心にレストラン事業を展開してきた「ひらまつ」のノウハウを結集した、食を楽しむことを目的に訪れたいホテルです。
エントランスへのアプローチにサインが
ひらまつ各店でシェフを歴任した吉越料理長が手がけるのは、イタリア料理にひらまつのフランス料理のテクニックを融合させたという新しい料理。その時季に最高の食材をと、地産地消にこだわることなく国内外から選りすぐりの食材を集め、素材の持ち味を最大限に活かした火入れやソースで提供します。
ディナーコースのひと皿(一例)。駿河湾産赤座海老のグリエ ゴルゴンゾーラ風味のタリオリーニ ほうれん草のエチュベと共に
ディナータイムの窓越しに広がるのは水盤に浮かぶ幻想的な炎。オーナーが収集した1800年代の英国アンティーク家具や名画の数々も気分を盛り上げてくれます。
宿泊者専用の1階ダイニングには、リオネル・ファイニンガーやジョアン・ミロの絵画が
全11室の客室はそれぞれに家具・調度品や絵画が異なり、イタリアの伝統的な素材や技法を用いているため、ヨーロッパの邸宅を訪れたようなゆったりとしたくつろぎ感が漂います。
3階ヒルサイドスーペリアツインからは富士山も一望
寝室から一歩出ると、テラスに面して源泉かけ流しの温泉風呂が備わり、客室によって大涌谷温泉のにごり湯(2017年春再開予定)または、無色透明の姥子温泉が楽しめます。
3階ヒルサイドスーペリアツインの客室半露天風呂
全面窓を開放すれば、箱根外輪山の山並みや森を一望。3階には富士山が望める客室もあり、箱根の雄大な自然にすっぽりと抱かれていると、時の経つのも忘れてしまいそうです。
3階ヒルサイドスイートの半露天風呂から自然が間近に
「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原」
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245-337
・TEL:0460-83-8981
・宿泊料金:1室2名利用で1泊2食付き1名7万350円~ ※税サ込
・交通:小田急線・箱根登山鉄道箱根湯本駅から桃源台行きバスで約35分、箱根カントリー入口下車徒歩3分
創業100余年の老舗宿がリブランドオープン 「NEST INN HAKONE 俵石閣」
次にご紹介するのが、仙石原で創業100余年の歴史をもつ老舗宿「俵石閣」が、2016年夏にリブランドした「NEST INN HAKONE 俵石閣」。かつて芸術家や文化人が作品制作や思索のためにこもった隠れ家(=NEST)のごとく、“訪れる人にとっての自己発見や再生の場に”という願いが込められています。
手つかずの木々に頂かれるように建つ「NEST INN HAKONE」

大浴場の内湯は窓を開放すれば半露天に
滞在者はコーヒー、ソフトドリンク無料が嬉しい
気に入ったらお土産にも。「バビロンバードベーカリー」
白を基調に窓越しの緑が映えるスタンダードルーム
暖炉が置かれ別荘感覚で滞在できる
桶型の露天風呂が付く離れも
料亭で供される本格会席料理
日本の伝統美と強羅の自然が融合 「天翠茶寮」
2016年12月、強羅にオープンした全12室の「天翠茶寮」は「日本の美と遊ぶ」がテーマ。館内には国産の天然木を多用したインテリアを配し、アンティーク帯をリメイクしたベッドスローや今治タオル、酒粕配合のオリジナルアメニティといった、日本ならではの素材や職人技を随所で感じることができます。
リビングには飛騨の天然木を使ったチェアが

檜や石など部屋によって材質が異なる客室露天風呂
強羅天翠の露天風呂では大涌谷温泉に浸かれる

レストランのカウンター越しに明星ヶ岳を望む
目でも堪能できる、季節感あふれる前菜
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-276
・TEL:0570-050-148
・宿泊料金:1室2名利用で1泊2食付き1名4万6440円~ ※税サ込
・交通:箱根登山鉄道強羅駅から徒歩3分
眺望デッキに配された客室露天で自家源泉かけ流しを堪能 「箱根強羅 白檀」
同じく強羅に2016年7月にオープンした全16室の「箱根強羅 白檀」にも注目。こちらは約3700坪の雑木林に囲まれ、館内のどこにいても白檀の上品な香りがほのかに漂います。

箱根外輪山が大パノラマで広がる茶房ロビー
茶房ロビーからは、全面窓を通して、箱根外輪山のがダイナミックに広がり、思わず圧倒されるでしょう。晴れた日には駿河湾まで見晴らす日も。フリードリンクサービスがあるので時間を忘れてくつろげます。
60平米ある大型の和洋室「巌」
客室は一間・二間の2タイプがある和洋室で、どの客室も自然園に面した眺望デッキ付き。露天風呂では自家源泉かけ流しの湯浴みを楽しみつつ、野鳥のさえずりの中、自然と一体化できます。館内には伊豆石を使った大浴場も用意。源泉かけ流しの湯に浸かり、ゆったりと体を伸ばすことも。
「巌」の露天風呂。湯上がりにはデッキチェアでのんびりしたい
夕食は食事処で本格懐石料理を。その時季に旬を迎える真鶴・駿河湾の海の幸、神奈川の山の幸を丁寧に仕上げ、目や舌を存分に楽しませてくれます。
丁寧な仕事が光る懐石料理
「箱根強羅 白檀」
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297-5
・TEL:0460-87-0010
・宿泊料金:1室2名利用で1泊2食付き1名3万4560円~ ※税サ込・入湯税別
・交通:箱根登山鉄道小涌谷駅から車で約5分(事前予約で送迎あり)、または箱根湯本駅から箱根園行きバスで約21分、みどりの村入口下車徒歩2分
開発が目覚ましい小涌谷温泉にはタイプの異なる2軒が 「箱根小涌園 美山楓林」
小涌谷温泉でも昨秋、今春と新たな宿泊施設が続々と誕生! 開発が目覚ましいエリア。まずは2016年3月開業の「箱根小涌園 美山楓林」です。

箱根小涌園 美山楓林の外観

畳にツインベッドが配されるスタンダード和室

源泉かけ流しの男性用露天風呂
「箱根小涌園 美山楓林」
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-48
・TEL:0460-82-1605
・宿泊料金:1室2名利用で1泊素泊まり9720円~ ※税サ込・入湯税別
・交通:小田急線箱根湯本駅から箱根町・元箱根港行きバスで約25分、小涌谷下車徒歩2分
全室露天風呂付き。エリア最大規模の高級旅館が誕生 「箱根小涌園 天悠」
地形を活かして建てられた建物
最後に、2017年4月20日の開業が待たれる「箱根小涌園 天悠」。小涌谷エリアの山肌に張り付くように建ち、地上9階建て・全150室を誇る規模で誕生します。

最上階客室は天井も高い
すべての客室のバルコニーには温泉露天風呂を備わり、部屋にいながらに自家源泉の温泉が好きなだけ堪能できます。目の前に広がるのは、箱根外輪山や渓谷の自然。四季折々の風景が目を楽しませてくれるでしょう。

6階大浴場の露天風呂は開放感満点!
大浴場は5、6階に分かれてあり、男女入替制。5階の露天風呂からは「呉坊の滝」を、6階の露天風呂からは箱根外輪山の大パノラマが広がり、まるで空中に浮かんでいるような心地よさが味わえるはず。

標準タイプの客室。外輪山側(写真)と渓谷側がある
標準タイプの客室については、畳にツインベッドが配され、信楽焼の露天風呂が備わる造りで統一されていますが、特別客室6室については50~70平米と広さがあり、趣向を凝らした造りなので必見。

仙石原をイメージした特別客室
それぞれに“時代×文化”、“自然×四季”をテーマに、6室すべて異なる内装・インテリアで、その空間世界にどっぷりと浸れそう。また朝・夕食ともに部屋食が基本なので、部屋から一歩も出ることなく大切な人と水入らずで過ごせます。
滞在中にはさまざまなアクティビティも実施予定。スタッフの解説による星空観察や庭園での朝ヨガなど、宿にいながらに箱根の自然の息吹が実感できそうです。
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
・TEL:0460-82-5111(予約受付、9:00~20:00)
・宿泊料金:1室2名利用で1泊2食付き2万8000円~ ※サ込、税別
・交通:小田急線箱根湯本駅から箱根町・元箱根港行きバスで約25分、小涌園下車徒歩5分
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