新製品が発売され、進化を続けている完全ワイヤレスイヤホン。今回は、雑誌『家電批評』が人気製品を徹底比較。高音質な完全ワイヤレスイヤホンのおすすめランキングを作成しました。クチコミではわからない選び方のポイントやBluetoothイヤホンのトレンドなど、購入前の製品選びにぜひお役立てください。
コードがなくて便利でカッコいいけれど、電池の持ちが悪くて音がプツプツ……。音質も一体型イヤホンほど良くない印象が強い完全ワイヤレスイヤホンですが、それはもう過去の話かもしれません。

SONY
WF-1000XM4
実勢価格:3万1574円
重量:約7.3g(イヤホンのみ)
電池持続時間:最大8時間(NCオン)、最大12時間(NCオフ)
Bluetoothバージョン:5.2
コーデック:SBC、AAC、LDAC
防水性能:IPX4
低音域の質
18.0点/20点
中音域の質
17.5点/20点
高音域の質
17.75点/20点
ダイナミクス
18.0点/20点
装着感
8.5点/10点
遮音性
9.0点/10点
合計
88.75点/100点
ベストバイに輝いたのは、SONY「WF-1000XM4」。音質、ノイキャン、使い勝手、すべての面で前モデル「WF-1000XM3」を上回りました。

最高品質のチップを搭載し、高音域でのノイズキャンセリング性能が向上しました。開放感あるきめ細やかなサウンドで、低音域はより低い音まで出るようになり、高音域の遠近感も大きく改善されています。

360 Reality Audioを搭載。アプリで耳の形を撮影し最適化します。耳の形にフィットしないと、本来の音質を感じられなくなる可能性もあるため、店頭でフィット感を確認することをおすすめします。

耳の接触面を増やすような形状設計でイヤホンが小さくなりました。

声を認識すると音楽を一時停止し、外音取り込みに切り替わります。

低音が多めでソフト。中~高音域は控えめで耳障りな印象はありません。イヤホンも小型で使い勝手がいいです。イヤーピースはポリウレタン製のみとなっています。

SONY
WF-1000XM3
実勢価格:2万6030円
低音域の質
17.0点/20点
中音域の質
17.0点/20点
高音域の質
17.5点/20点
ダイナミクス
18.0点/20点
装着感
9.0点/10点
遮音性
8.5点/10点
合計
87.0点/100点
2位はSONY「WF-1000XM3」。全体的にバランスがよく高品質な音でワイヤレスイヤホンを牛耳ってきた「元祖神機」。型落ちとはいえ高評価は覆りません。

BOSE
QuietComfort®Earbuds
実勢価格:3万3000円
低音域の質
16.0点/20点
中音域の質
16.5点/20点
高音域の質
15.5点/20点
ダイナミクス
16.0点/20点
装着感
9.0点/10点
遮音性
9.0点/10点
合計
82.0点/100点
3位はBOSE「QuietComfort®Earbuds」。立体感があり、表情豊かなダイナミックな音が特徴的。中音域の量が多く躍動感があります。

タッチセンサーでシンプルに操作できるのもうれしいポイントです。

Apple
AirPods Pro
実勢価格:3万580円
低音域の質
14.5点/20点
中音域の質
15.5点/20点
高音域の質
15.5点/20点
ダイナミクス
15.5点/20点
装着感
8.0点/10点
遮音性
9.0点/10点
合計
78.0点/100点
4位はApple「AirPods Pro」。iPhoneユーザーをとりこにした本機。音質面ではソニーに明らかに劣りますが、真髄は使い勝手にあります。

JBL
LIVE PRO+ TWS
実勢価格:1万7800円
低音域の質
15.5点/20点
中音域の質
15.0点/20点
高音域の質
15.25点/20点
ダイナミクス
15.5点/20点
装着感
8.5点/10点
遮音性
8.0点/10点
合計
77.75点/100点
5位はJBL「LIVE PRO+ TWS」。細身ですが、音質は低音域はパンチがあり、中音域はしっかり出ています。反発力のある音から出てくるバウンスがJBLっぽいです。アプリも優秀で自由に音のバランスを自分好みに変えられます。

NUARL
N10 Pro
実勢価格:2万4500円
低音域の質
15.5点/20点
中音域の質
15.0点/20点
高音域の質
15.0点/20点
ダイナミクス
15.5点/20点
装着感
8.0点/10点
遮音性
8.0点/10点
合計
77.0点/100点
6位はNUARL「N10 Pro」。全域にわたりバランスが取れた質の高い音。特に中音域から高音域が印象的でNUARLらしい透明感がある上品でクセのない音像。アプリのEQを「標準」から「フラット」にするとさらに音質がアップします。

2種類合わせて3000円相当のイヤーピースが付属しています。

Master&Dynamic
MW08
実勢価格:3万9545円
低音域の質
15.0点/20点
中音域の質
15.5点/20点
高音域の質
14.5点/20点
ダイナミクス
16.0点/20点
装着感
7.0点/10点
遮音性
7.0点/10点
合計
75.0点/100点
7位はMaster&Dynamic「MW08」。豊かな情報量と濃い音場が特徴的。音のサイズも大きく、とても攻撃的で圧倒され本体同様に高級感があります。ただし安定した空間の表現が没入感を高めるぶん、スピードの変化に弱いです。

SHURE
AONIC 215
実勢価格:2万6427円
低音域の質
14.0点/20点
中音域の質
14.75点/20点
高音域の質
15.25点/20点
ダイナミクス
14.75点/20点
装着感
7.5点/10点
遮音性
8.0点/10点
合計
74.25点/100点
8位はSHURE「AONIC 215」。高音域が伸び伸びとしているわけではありませんが、バランスは決して悪くなく音楽をきちんと聴かせてくれます。

Jabra
Jabra Elite 85t
実勢価格:2万6800円
低音域の質
14.0点/20点
中音域の質
14.5点/20点
高音域の質
14.0点/20点
ダイナミクス
14.0点/20点
装着感
7.5点/10点
遮音性
8.5点/10点
合計
72.5点/100点
9位はJabra「Jabra Elite 85」。結構硬めで柔軟性のない出音。情報量も少なく音が痩せてしまっていますが、低音域の余分な長さで少しだけ補っている感じです。

NUARL
N10 Plus
実勢価格:1万9800円
▼テスト結果
合計 70.5点/100点
10位はNUARL「N10 Plus」。作り込みすぎで音質がいいとはいえません。音のサイズも遠く小さく、立体感もない残念な評価でした。

Victor
HA-FX100T
実勢価格:1万6500円
▼テスト結果
合計 69.75点/100点
11位はVictor「HA-FX100T」。中低域~低域の距離感がちぐはぐでリアリティがなく、ある程度音量を入れないと鳴ってくれません。

JBL
Club Pro+ TWS
実勢価格:1万4200円
▼テスト結果
合計 69.0点/100点
12位はJBL「Club Pro+ TWS」。全体的に奥行きがなく、JBLスピーカーのようなふくよかな空間感はほぼゼロ。明らかなドンシャリ傾向です。
買い替える前に、やはり「音が切れたりしないのか」や「どのくらい便利なのか」など、メリットとデメリットが気になりますよね。ここでは完全ワイヤレスイヤホンを使うメリットとデメリットを紹介します!

ワイヤレスイヤホンを使用するにあたっては、以下のようなメリットがあります。

とても便利なワイヤレスイヤホンですが、デメリットも存在します。ワイヤレスイヤホンを使うことで生じるデメリットは以下のとおりです。
数ある製品のなかから、どれを選べばいいのかわからない……。イヤホンを選ぶうえで永遠のテーマですが、音質面をとってみてもさまざまな要素から“良い音質”が成り立っています。
俗に音質が良いと言われるイヤホンは、高音・中音・低音がバランス良く出力され、迫力のある音のことです。

もっともわかりやすい音質面での技術でいうと、「コーデック」がそれにあたります。コーデックとは音声を圧縮する方式の名称で、その種類によって音質は変化します。圧縮率が低ければ高音質ともいわれますが、近年はQualcomm社のaptXシリーズの技術革新によって高音質を実現しています。

一方でイヤホンの音質を担保するうえで重要なのがドライバーです。電気信号を音に変換するスピーカー部分で、イヤホンにとっての心臓部といえます。ドライバの種類や構造、また口径や素材を変えるだけで音の志向や良し悪しが変わるので、メーカーの腕の見せ所です。

音の信号を振動版に伝え音を出力する仕組み。幅が広く低音域を出力した音は迫力と臨場感があります。比較的安価なイヤホンが主に採用しています。

振動版を小さなピンで振動する仕組み。高音域や中音域の音の再現が上手く、繊細で高解像度になる傾向があります。また小型のドライバーというメリットを生かし、複数のドライバーを搭載し、より細かい原音に忠実な再生を可能とします。価格が2万円を超えるハイクラスイヤホンが多いのが特徴です。

ダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアドライバーの両方を搭載。迫力さと繊細さを兼ね備えています。
どんなにスペックが高く音質が良くても、耳にイヤホンがうまくフィットしていなければ、イヤホン本来の性能は引き出されません。付属品に各サイズのイヤーピースがあるように、フィット感はそれだけ重要です。

そして装着方法には大きくわけて「カナル型」「インナーイヤー型」「耳掛け型」「ネックバンド型」があり、特徴も異なってくるので、好みのタイプを見つけてみるといいでしょう。

耳の穴にイヤホンの先端を差し込んで聴くタイプ。耳栓のように耳の奥まで差し込むため、密閉製が高く音漏れがしにくいのが特徴です。また、低音域の表現に優れているので、重低音を楽しみたい人にオススメです。

耳の穴の縁に引っ掛けて聴くタイプ。周囲の音を取り込みやすく長時間使用しても疲れにくいのが特徴です。また、カナル型と異なり、低音域の再生が苦手で高音域の再生が得意です。

耳の付け根に引っ掛けて聴くタイプ。耳の穴にイヤホン差し込むタイプやオーバーイヤータイプがありますが、いずれも装着中の安定感が高いのでスポーツをしながら使用する人にオススメです。

イヤホンを購入すると大抵付属品で同梱されている丸っこい何か。コレはイヤーチップというもので、耳の穴のサイズによって付け替えます。すぐにイヤホンが外れてしまう人は、そもそもイヤーチップが合っていません。

発売当初から比べると格段に改善されましたが、Bluetoothイヤホンの宿命で音の遅延や音の途切れが発生してしまいます。混戦エリアともなるとブツブツと音が切れがちで音楽再生をするうえで相当なストレスです。

日進月歩で進化を続けるイヤホンのなかで、最もスピードが速いのが内蔵チップです。あまりにも進化が速いため、割と新しいモデルでさえ、わずか半年で旧モデルと位置付けられてしまうこともあり、チップはワイヤレスイヤホンにとってかなり重要な部品となっています。

「W1チップ」を内蔵したAirPods第1世代から3年を経て発売されたAirPods第2世代には「H1チップ」が内蔵されています。音質は2段階以上良くなり、通信速度やバッテリー持ちも向上しています。

ノイキャンに力を注いできたソニーは、ノイキャンイヤホン用にプロセッサを応用しました。ワイヤレスイヤホンは識者から高評価を得て、音質面でベストバイを獲得しています。

ワイヤレスイヤホンを加速度的に進化させたクアルコムのチップ。通信方式に改善を加えながら、左右の音声を送信して再生する「TWS Plus」という仕組みになりました。

2017年を最後に新製品のワイヤレスイヤホンを発売していなかったBoseは、2020年に新製品を発売。おそらくチップも旧型から新型へ変更されています。

そもそもBluetoothというのはデジタル機器用の近距離無線通信規格のひとつで、対応する機器同士がワイヤレスでデータのやりとりを行うものです。

Bluetoothには電波の強度を規定した「Class」があります。電波の強度により分類されていて、Classによって有効通信範囲が異なります。

先ほど音質面でも紹介しましたが、「コーデック」は音声データ容量差から、通信速度にも影響が出てきます。圧縮率が低いとデータ容量が重くなり、通信速度が遅くなる傾向がありますが、aptXシリーズは音質を良い状態にしたままで通信速度を安定させています。

どんなに音が良くても、すぐにバッテリーが切れては意味がありません。当初は2~3時間程度しか持たなかったバッテリーも、最近のイヤホンは10時間を超えるものまで登場しています。

ハイエンドイヤホンのほとんどが搭載しているトレンドのノイキャンイヤホン(ANC=アクティブ。ノイズ・キャンセリング)。ヘッドホンほどの強度ではありませんが、より日常生活を快適にしてくれる機能がイヤホンにも応用されトレンドになっています。

左右が独立しケーブルレスであることからスポーツ利用も多い完全ワイヤレスイヤホン。イヤホンに完全防水・防滴製用があれば雨のなかでのランニングや汗をかいてもへっちゃらです。
いくらひとつひとつのスペックが高くても、必ずしも高音質になるとは限らないのが音の難しいところです。最終的に製品にあたり各メーカーの思想や技術者の手腕が試されるので、性能を生かし切れていないことも珍しくありません。

辛口識者による厳正なテストで行ったテスト内容は以下の通りです。

採点方法は音質にこだわるために、「高音域の質」「中音域の質」「低音域の質」を各20点満点。低音好き、高音好きなど好みはあると思いますが、純粋に万人に受ける音としてバランスの良さを重視しています。

激しい動きをするとポロポロ耳から落ちがちな完全ワイヤレスイヤホンですが、イヤーピースの進化により紛失の心配は格段に減りました。

イヤホンを適切に装着した状態で、外の音がどの程度遮断できるかを検証。ノイズキャンセリングモデルについては、ノイズキャンセリング機能の精度を遮音性として評価しています。
以上、完全ワイヤレスイヤホンのおすすめランキング12選でした。