酢ダイエットが巷で流行っているのを知っていましたか?調味料としてよく使う酢には、女性にはうれしいダイエットの効果が認められているんです。どれくらい飲んだらいいの?注意点はあるの?気になる酢のすごいパワーを管理栄養士が解説します。
酢ダイエットってやせる?

酢には、たくさんの健康に良い効果が期待できるといわれています。実際のところ酢を飲むだけでやせるとは言い切れません。
ですが、普段の食生活にお酢を取り入れることで太りにくくなったり便秘が改善することによって、お腹まわりがサイズダウンし、ダイエットにつながる可能性があります。あくまでも過度なダイエットではなく、今の食生活に酢をプラスしていくという考え方でとりいれてみましょう。
酢ダイエットの効果
血糖値の上昇を穏やかに

糖質を多く取りすぎると高血糖になり、それが肥満に繋がりやすいというのをご存知でしたか?糖質そのものは、生活するうえで大切なエネルギー源です。ですが、過度な高血糖は肥満どころか糖尿病や生活習慣病などの病気を引き起こす原因にもなってしまいます。
お酢を料理に使ったり、飲み物に加えたりすると、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれるといううれしい研究結果が報告されています。(※1)
内臓脂肪をへらす
最近お腹まわりが気になってきた……というかたもいるのではないでしょうか。お腹まわりにつく内臓脂肪が増えると、生活習慣病を引き起こす原因につながる可能性もあります。
ですが、肥満気味の人が毎日約15ml(大さじ一杯)のお酢を毎日続けてとることで、内蔵脂肪を低下させたり、血圧を下げる働きがあることが確認されているんです。酢にはこんな知られざるパワーがあるのですね。(※2,3)
便秘改善
酢は、胃酸の分泌を助けてくれる作用があり、胃酸と酢の成分が胃や腸を刺激し、ぜん動運動を促進してくれる働きがあるので、便秘改善にも役立つといわれています。
さらに腸内の善玉菌を増やしてくれるはたらきがあるので、腸の動きを活発にし、気になるお腹のハリの改善や、便通をスムーズにしてくれる、女性にうれしいはたらきも期待できます。(※4,5)
酢ダイエットのやり方

一般的なやり方
料理の中で酢を取り入れるというのが、もっとも簡単で続けやすい方法です。その場合は大さじ一杯のお酢を、料理に混ぜるだけです。
ドリンクとして飲んでももちろん大丈夫です。その場合は、酢のメーカーによって薄め方が異なるので、表記をみながら個人の好みに合わせて濃さを調節してくださいね。(※6)
飲むタイミング
お酢をドリンクとして飲む場合には、少しだけ注意が必要です。お酢自体には砂糖はほとんど含まれていませんが、甘さを出すために砂糖を加えてあるものは、太りにくい日中に飲むのがいいでしょう。
夜間はカロリー消費が低いのと、脂肪を蓄積させて分解しにくくするBMAL1遺伝子とそのたんぱく質が活性化しているので、太りやすくなってしまいますよ。(※7)
飲み方としては、水や炭酸水で割ったり、たんぱく質が豊富な牛乳と割ったり、ヨーグルトにかけて食べるのも腹持ちがよく、おすすめですよ。(※8)
酢ダイエットをやる期間
酢ダイエットは、酢を食べたり飲んだりしたらすぐに効果がでるというわけではありません。
内臓脂肪が減ったという研究でも、12週間後の結果を示していることから、継続することが必要です。焦らずゆっくり、毎日こつこつと続けていきましょう。
ダイエットに使う酢の種類は?

基本的にはなんでもOK
酢ダイエットは、酢であれば基本的に何を飲んでもOKです。酢にはたくさんの種類があります。一般的に料理に使われているのは穀物酢や米酢、黒酢です。
すし酢は主に酢の物や和え物、米酢は酢飯やマリネなどに、黒酢は飲み物としても、スイーツにも使えます。リンゴ酢やブドウ酢などの果実酢は牛乳で割ると、酸の作用で少し固まるのでとろっとしてデザートのように食べることができますよ。場合や好みによって使い分けてみてくださいね。
酢ダイエットの注意点

胃や食道に負担をかけることも
酢をドリンクとして飲む場合は、お腹がすいているタイミングに飲むと胃や食道などを痛めてしまう危険性もあります。食事と一緒に飲むか、食後に飲むのがおすすめです。
また、酢を飲んでそのまま寝てしまうと、歯が溶けやすくなってしまう原因にもなるので、注意しましょう。(※10)
偏ったダイエットはしない
酢ダイエットは、普段の食生活の中に無理なくお酢を取り入れるダイエット方法です。お酢をたくさん飲むほど痩せる、というわけではありません。
適量を守りながら主食、主菜、副菜のそろった食事バランスを基本として、酢ダイエットを続けていきましょう。
酢のもつ力はすごい!
お酢には血糖値の上昇を抑えてくれたり、内臓脂肪を減らしてくれるなど、とても嬉しい効果があるということがわかりました。一方で、飲み方を間違えると胃や歯にも負担がかかってしまうので、飲み方には注意しましょう。
料理にかけたり、入れたり、飲んだりと、酢のレパートリーは無限大!自分に合った方法で、酢ダイエットにチャレンジしてみてくださいね。
(2019/10/17参照)