具材としても薬味としても大活躍するねぎ。どんな栄養が含まれているかご存知ですか?さまざまな料理に使える万能食材なので、もし健康に役立つ栄養素が含まれていたらうれしいですよね。こちらの記事では、ねぎの栄養とその効果について解説!ねぎの栄養を効率よくとる方法も一緒にお伝えします。
ねぎに栄養がないって本当?

ねぎは香りが強く薬味として使われることも多いため、栄養がとれるイメージはあまりないかもしれません。しかし実はほかの野菜と同じように、ビタミンやミネラルが多く含まれているんです。さらにねぎ特有の栄養素も。
また、ねぎは部位によって含まれている栄養素が異なり、分類が異なります。まずはねぎの部分ごとの分類についてお伝えします。
ねぎは部位によって栄養が違う?

ねぎには緑色の部分と白い部分がありますよね。ねぎはこの上側と下側で分類が違う野菜。緑色の部分は緑黄色野菜、白い部分はその他(淡色)野菜にふくまれます。(※1)
どちらもそれぞれ多く含まれている栄養素が異なり、さらには向いている料理や食感も異なるので、どちらも余さず食べて楽しむことができます。
ねぎに含まれる栄養とその効果は?
ビタミンC

白い部分(根深ねぎ)……14mg(※2)
緑色の部分(葉ねぎ)……32mg(※2)
(※すべて100gあたりで算出)
ビタミンCはストレスへの抵抗力を強めるはたらきをもつので、風邪予防のために積極的にとりたい栄養素です。さらに抗酸化作用もあることから、美容に役立つビタミンとも言われています。(※3)
ビタミンCが特に多く含まれているのは緑色の部分。ねぎの緑色の部分に多いビタミンにはビタミンAもあります。
ビタミンA(βカロテン)
白い部分(根深ねぎ)……82μg(※2)
緑色の部分(葉ねぎ)……1500μg(※2)
(※すべて100gあたりで算出)
ビタミンAもビタミンCと同じく強い抗酸化作用を持つ栄養素で、老化を防ぐ効果が期待せれています。さらにビタミンAは、皮膚や粘膜などの健康を維持する働きもあります。(※4)
カリウム
白い部分(根深ねぎ)……200mg(※2)
緑色の部分(葉ねぎ)……260mg(※2)
(※すべて100gあたりで算出)
カリウムは体の中の余分な塩分や水分を調整してくれる働きがあります。(※5)むくみが気になるかたにぜひ意識していただきたい栄養素。ねぎの白い部分、緑色の部分どちらにも豊富に含まれています。
アリシン

アリシンは、ねぎの白い部分に多く含まれている栄養素で、ねぎ特有の辛味・香りの成分です。(※6)
そのほかにんにくや玉ねぎにも豊富です。アリシンはビタミンB1の吸収をよくするため、ビタミンB1の効果を高めて新陳代謝を促してくれると言われています。(※6)
薬味としてよく利用されるねぎ。その香り成分は体にうれしい働きを持っているんです。
ネギオール
ネギオールという成分もねぎの香りのもとになっている成分のひとつ。強い殺菌効果、解熱作用を持っていると言われているので、生の食材に添えたり、風邪の予防に役立ちます。(※7)
これらの香り成分により風邪対策として首に巻くなど、ねぎは昔から民間療法に使われてきた野菜でもあります。
ねぎの栄養を効率よくとる方法

ねぎに豊富なビタミンAは、油と一緒にとると吸収されやすくなる脂溶性ビタミン。(※8)またアリシンはビタミンB1と合わさると、ビタミンAと同じく脂に溶けやすい性質に変わります。(※6)
ねぎの栄養を効率よくとるには、炒めものにしたり、脂をふくむ食材と合わせるなどの調理方法がおすすめです。
ねぎも栄養を補給できる食材のひとつ!
あまり注目されないねぎの栄養面ですが、実は健康や美容にうれしいビタミンやミネラルなどが豊富。部位によっても栄養が異なるので、違う料理にも活用して1本まるごと食べるのがおすすめです。
さらにねぎの辛味や香りのもととなっている成分は、寒い時期にありがたい風邪予防の効果も期待できます。
油を使って料理するのが、ねぎに多く含まれるこれらの栄養を効率よくとるポイント。ぜひこれからはねぎの栄養も意識して、食卓に取り入れてみてくださいね♪
(2019/10/18参照)
【文】管理栄養士/佐々木梓
医療機関の管理栄養士として、乳幼児から高齢者まで幅広い対象者に向けた食事カウンセリング、健康イベント開催、レシピ作成をおこなう。その後妊産婦食アドバイザー等の資格取得、料理教室運営を経験し、現在はフリーランスの管理栄養士として、女性に向けた食や栄養の正しい知識と楽しみ方を伝えている。