2026年7月31日(金)、箱根・強羅に新たな宿「箱根強羅 開花KAIKA」が開業します。
本館の全19室に温泉露天風呂を備え、館内には箱根連山を望む茶室や、日本料理レストランを用意。温泉や食事、睡眠を通して疲れを癒やすだけでなく、その先にある“再生”までを目指したリトリート宿です。
今回LOCARI編集部は、開業に先駆けて行われた内覧・宿泊体験会へ。テレビも時計も置かれていない客室で、大涌谷から引いた温泉や土地にちなんだドリンクを楽しみながら、1泊2日の滞在を体験してきました。
「回復」のその先を目指す、新しいリトリート宿
コンセプトは「数寄屋レジリエンス」

近年、日常から離れて心身を休める旅として注目されている「リトリート」。
「箱根強羅 開花KAIKA」が提案するのは、休息によって疲れを回復させるだけではなく、新たな活力を取り戻して日常へ帰るための滞在です。
宿が掲げるコンセプトは、日本古来の美意識と回復力を掛け合わせた「数寄屋レジリエンス」。館内で過ごす時間は、「整える、ひらく、満ちる」という三段階で組み立てられています。
客室や温泉、夕食、朝食はもちろん、館内に流れる音楽や翌朝の時間設定まで、すべてが心身の“再生”につながるよう考えられているのが特徴です。
翌朝まで急かされない、ゆとりある滞在

チェックインは15時、チェックアウトは12時。一般的な宿泊施設よりもチェックアウトが1時間ほど遅く設定されているため、翌朝も慌ただしく準備をする必要がありません。
朝食のスタートも、あえて8時以降に設定。しっかりと眠ってから朝食を楽しみ、その後にもう一度温泉に入ったり、客室でくつろいだりと、出発までゆったり過ごせます。
旅先では朝から観光の予定を詰め込みたくなりますが、ここでは急いで出発しないことも滞在の楽しみのひとつ。チェックアウトの時間まで、自分のペースでのんびりとした朝を満喫できます。
強羅の斜面を生かした館内へ
エントランスがあるのは建物の3階

2026年7月31日(金)に開業する第一期は、全19室の本館。今後は、2026年冬にペットと宿泊できる一棟貸しの別館1室、2027年夏には全室に客室露天風呂を備えた新館8室が順次開業する予定です。新館の一部客室にはインフィニティ露天風呂が設けられるほか、大浴場も新設される予定となっています。
※開業時期や施設内容、提供サービスは変更になる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
空間になじむオリジナルBGM

館内に流れているのは、宿のためにオーダーして制作されたオリジナルの音楽。特徴的なメロディーを強く印象づけるのではなく、あえて記憶に残りすぎない静かな曲調に仕上げているそう。
耳を澄ませると確かに音楽が聞こえるものの、会話や景色を邪魔することはありません。空間の雰囲気をそっと整えるような音が、館内を穏やかに包んでいました。
冷たい抹茶レモネードでチェックイン
夏仕様の自家製ドリンクと地元の上生菓子でほっとひと息

宿に到着すると、まずは自家製の抹茶レモネードとお茶菓子をいただきながらチェックイン。
抹茶レモネードは、夏らしくすっきりと味わえる炭酸仕立て。きんきんに冷えた一杯が、暑さの残る移動後の身体を心地よくクールダウンしてくれました。表面には、口当たりをなめらかにするふんわりとしたムースが重ねられていて、抹茶の香りも一緒に味わえるよう、あえてストローを添えていないのもこだわりのひとつ。グラスに直接口をつけると、ムースの柔らかさと炭酸の刺激、レモネードの酸味、抹茶のほろ苦さが一度に広がります。
ドリンクと一緒に用意されていたのは、「箱根湯本 間瀬」の上生菓子。今回は見た目の異なる2種類が並び、どちらも上品でやさしい甘さ。爽やかな抹茶レモネードともよく合い、見た目からも夏らしい季節感を楽しめました。
※ウェルカムドリンクは、季節に合わせて内容を変える予定です。
3名まで泊まれるゆとりのある客室
今回宿泊したのは「トリプル」



今回宿泊したのは、3名まで利用できるトリプルルーム。
3台のベッドを備えながらも、客室にはゆとりがあり、友人同士や家族での旅行にもぴったり!同じ部屋で過ごしながら、それぞれが自分のペースでくつろげます。
客室で温泉に入ったり、お茶を飲みながら話したりと、外へ出かけずにゆっくり過ごせるのも魅力♡女性同士の旅行では、3人一緒の客室に泊まれるのもうれしいポイントです。
よりゆったり過ごせるスイートも




客室タイプには、「箱根強羅 開花KAIKA」で最も広いスイートも用意されています。
数寄屋の趣を取り入れた広々とした空間に、緑を望む温泉露天風呂を備えた客室です。記念日などの特別な旅行や、宿で過ごす時間をよりゆったり楽しみたいときにも選びたくなります。
全19室に温泉露天風呂を完備
美肌を後押しする、ピーリング効果も期待できる硫酸塩泉

本館の全19室には、温泉露天風呂が備えられています。
客室で楽しめるのは、大涌谷から引いた硫酸塩泉。古い角質をやわらげるピーリングのような働きが期待でき、湯上がりの肌をなめらかに整えてくれるそうです。
実際に浸かってみると、強い香りや刺激を感じにくく、ゆったり楽しめる温泉でした。客室で自分のペースに合わせて入れるため、チェックイン後、夜、翌朝と、時間を変えて何度も楽しみたくなります。
檜風呂と陶器風呂の2タイプ


客室の露天風呂は、檜風呂と陶器風呂の2タイプ。
木の香りを感じられる檜風呂と、丸みのある器のような陶器風呂では、見た目や空間の雰囲気も異なります。宿泊する客室によってお風呂のタイプが異なるため、どちらになるかも楽しみのひとつです。
客室には、チェックイン後、夜、翌朝の3回の入浴を想定したタオルを用意。濡れたタオルを使い回さず、毎回新しいものを手に取れるのもうれしい配慮でした。
湯浴み着を着て温泉へ

客室によっては、窓を開けると露天風呂の近くに住宅が見える造りになっています。
周囲からの視線に配慮して入浴できるよう、客室には湯浴み着を用意。身体を覆った状態で入れるため、外からの目線を気にしすぎず、外の空気を感じながら温泉を楽しめます。
テレビも時計も置かない客室
情報と時間から少し距離を置く


客室に入って気づくのは、テレビと時計が置かれていないこと。
無意識にテレビをつけたり、何度も時刻を確認したりする日常から離れられるよう、あえて設置していないそうです。
温泉に入ったり、お茶を淹れたり、窓の外を眺めたり。次々と情報をインプットするのをいったんやめ、目の前のひとときに意識を向けられます。
室内に余計な音がないからこそ、窓の外から聞こえる鈴虫や鳥の鳴き声に、そっと耳を澄ませたくなりました。客室にいながら箱根の自然を感じられるのも、静かな空間ならではです。
時間やデジタルから少し離れ、何も急かされずに過ごす時間に、ゆっくり癒やされました。
好きな音楽やホテルのオリジナルサウンドをBluetoothスピーカーで

テレビの代わりに、客室にはBluetoothスピーカーが用意されています。
自然の音や静けさをそのまま楽しむのはもちろん、スマートフォンを接続して好きな音楽を流すことも可能です。さらに、「目覚めの時間」「湯浴みのひととき」「おやすみ前」の3つのシーンに合わせた、開花KAIKAオリジナルのサウンドも用意されています。
客室に置かれたカードの二次元コードを読み込めば、滞在中はもちろん、帰宅後も同じ音を楽しめるのもうれしいところ。何も流さずに静けさを味わうか、お気に入りの曲やオリジナルサウンドを選ぶか。その日の気分に合わせて、客室での過ごし方を選べます。
無料のミニバーで箱根・小田原の味を楽しむ
客室のドリンクとお菓子はすべて無料

客室のミニバーには、強羅のクラフトビールや小田原産の果物を使ったソフトドリンク、ミネラルウォーター、箱根のお菓子がそろっています。すべて宿泊料金に含まれており、滞在中は自由に楽しめます。
温泉上がりには冷えたクラフトビール、朝やひと息つきたいときには果実のドリンクなど、過ごし方に合わせて選べるのもうれしいポイント。客室でくつろぎながら、箱根や小田原ならではの味に触れられます。
「GORA BREWERY」のクラフトビール


クラフトビールは、強羅のブルワリーGORA BREWERYの「MOON LOVER」と「HAZY JUICE」の2種類です。
ドイツ産の麦芽と箱根・小涌谷の水を使用し、強羅で醸造されています。
今回いただいた「HAZY JUICE」は、グレープフルーツを思わせる爽やかな風味。IPAらしい香りがありながら、ジュースのように飲みやすく、温泉上がりの一杯にもぴったりでした。
小田原産の果物を使ったソフトドリンク


ソフトドリンクには、、江之浦果樹園の「江之浦みかん ストレート果汁100%」と「片浦レモンスパークリング」が用意されています。
「江之浦みかん ストレート果汁100%」は、小田原市江之浦で収穫したみかんを使用。収穫後に蔵で寝かせ、甘みと酸味のバランスが整ったタイミングで搾っています。
「片浦レモンスパークリング」は、小田原産の片浦レモンを果汁10%使用した炭酸飲料です。香料や着色料などの人工添加物を使わず、レモンの爽やかな味わいを生かしています。
箱根「Sagamiya」のナッツヴェセルも

客室のお菓子には、箱根Sagamiyaの「ナッツヴェセル」が用意されています。
クッキーの上に6種類のナッツをのせ、キャラメルでコーティングした一品。ナッツの香ばしさとパリパリとした食感が楽しめ、お茶やコーヒーはもちろん、クラフトビールにもよく合いそうです。
客室で味わう「KAIKA TEA」
季節に合わせて選ばれた3種類のお茶


客室には、静岡の佐々木製茶とともに選んだ3種類の「KAIKA TEA」が用意されています。
訪れた時期にそろっていたのは、「夏の深蒸し茶」「掛川和紅茶」「ほうじ茶ゴールド焙煎 晴日」の3種類。それぞれにおすすめの湯温や抽出時間が記されているため、客室でも好みに合わせて丁寧に淹れられます。
「夏の深蒸し茶」は、お湯でも水でも楽しめる、すっきりと爽やかな味わい。「掛川和紅茶」は、渋みが少なく、砂糖を加えなくてもやさしい甘みを感じられます。
「ほうじ茶ゴールド焙煎 晴日」は、香ばしい香りとまろやかな口当たりが特徴。焙煎によってカフェインが少なくなっているため、就寝前の一杯にも選びやすいお茶です。
専用の茶器でゆっくりと味わう

お茶と一緒に用意されているのは、木製の八角形の箱に収められた専用の茶器。
テレビや時計のない客室で、お湯を沸かし、茶葉が開くのを待って、ゆっくりと一杯を味わう。普段は何げなく済ませてしまうお茶の時間も、ここでは滞在を楽しむひとつの過ごし方になります。
イタリア製のスキンケアがそろうアメニティ
「NATURAL FOUNDATION」の4アイテム

洗面スペースには、イタリア製の「NATURAL FOUNDATION」のスキンケアアイテムが用意されています。
クレンジングリキッド、洗顔料、化粧水、乳液の4種類。メイクを落とすところから保湿までひと通りそろい、温泉の後に客室でスキンケアを済ませられます。
オリーブをベースに、ラベンダー、パチョリ、イランイランを組み合わせた香りも印象的♡シンプルなボトルデザインが、木の温もりを感じる洗面スペースにも自然になじんでいました。
ドライヤーには「Brighte」を用意

洗面スペースには、ヘアケア家電ブランド「Brighte」のドライヤーが用意されています。
髪の毛の約80分の1という微細な美容液ミストを噴射し、乾かしながら髪の内部までうるおいを届ける「ナノ化ミストセラム」を搭載。パワフルな風量で素早く乾かしながら、グラフェンが放出する遠赤外線によって熱を均一に伝え、髪への熱ダメージにも配慮されています。
温泉に何度も入る滞在では、髪を乾かす機会も増えるもの。客室で使える美容家電までこだわっているのは、女性同士の旅行にもうれしいポイントです。
「KAIKA」の花をあしらった巾着もプレゼント

客室には、「KAIKA」の花をあしらったオリジナルの巾着も用意されています。滞在中は小物入れとして使え、宿泊後は持ち帰ることが可能。宿名の「開花」を思わせる花のモチーフが、旅の記念にもなります。
ミシュラン名店の料理人が監修する茶懐石
日本料理レストラン「水(SUI)」

夕食と朝食は、館内の日本料理レストラン「水(SUI)」でいただきます。
「めぐり」をテーマに掲げ、ミシュラン名店の料理人が監修する茶懐石を提供。温泉や客室と同じく、食事も心身の再生へつなげる大切な体験として考えられています。
夕食では、茶の湯の精神を取り入れ、素材そのものの持ち味を引き立てる料理を用意。出汁にもこだわり、コースを通して一皿ずつじっくり味わえる構成です
東海道をたどる夏の旅路を表現した夕食
芦ノ湖の「逆さ富士」を描いた献立表

夕食と朝食は、館内の日本料理レストラン「水(SUI)」でいただきます。
「めぐり」をテーマに、ミシュラン名店の料理人が監修する茶懐石を提供。温泉や客室で過ごす時間と同じように、食事も心と身体を整える大切な体験のひとつとして考えられています。
夕食には茶の湯の精神を取り入れ、旬の食材と丁寧に引いただしを生かした料理が登場!一皿ずつゆっくりと味わいながら、季節や土地の恵みに触れられるコースです。
生産者の名前まで記された料理の数々

今回の夕食は、「東海道をたどる夏の旅路」をテーマに構成されています。
献立表には、芦ノ湖の水面に映る「逆さ富士」を水彩で表現。料理名に加えて食材の産地や生産者の名前も記されていて、これから始まる食事の世界観を伝えてくれます。
江戸切子のグラスで味わう赤紫蘇ジュース

食事の始まりに登場したのは、夏の時季に合わせて用意された鮮やかな赤紫蘇ジュース。紫外線が強くなる夏の季節に合わせて用意された一杯です。江戸切子のグラスに注がれた赤色も涼しげで、ほどよい酸味のある夏らしい一杯でした。
毛蟹と夏の香味野菜を合わせた先付

先付には、北海道産の毛蟹を使用。茄子や茗荷、青柚子が添えられ、蟹の旨みに夏らしい香りと爽やかさが重なります。
胡麻は、料理に使う分だけをその都度炒っているそう。口に運ぶと炒りたてならではの香ばしい風味が広がり、ひと手間による違いをしっかりと感じられました。
合わせたのは、自然派のシャンパーニュ。きめ細かな泡が毛蟹の旨みや胡麻の香ばしさをすっきりとつなぎ、ひと皿の余韻まで心地よく楽しめます。
小田原の魚を多彩な薬味とともに

お造りには、小田原の魚を使用。旨みを逃さないよう神経締めにし、御殿場の老舗「天野醤油」の醤油や、漁師の塩を酢で和えた塩酢、自家製の海苔の佃煮、伊豆天城産の真妻わさびとともに味わいます。
いかを塩酢でさっぱりと楽しんだり、海苔の佃煮を少し添えたりと、組み合わせを変えながら食べられるのも魅力。素材そのもののおいしさに加え、薬味や調味料によって味わいが変化していきます。
富士の伏流水で仕上げた太刀魚の清汁

椀物は、太刀魚の清汁仕立て。まぐろ節と真昆布、富士の伏流水から引いただしで、素材の持ち味を丁寧に引き出しています。黄色いズッキーニは、熟成させることで種まで食べられるもの。太刀魚の脂と澄んだだしが重なり、やさしく奥行きのある味わいでした。
とうもろこしを卵に見立てた冷製茶碗蒸し


冷製茶碗蒸しには、白とうもろこしの「ピュアホワイト」を使用。芯と一緒に牛乳で煮出し、卵白を加えてなめらかに仕上げています。
中央には、黄色いとうもろこしのピューレを添えて卵に見立てた、遊び心のある盛り付けに。フルーツトマトのジュレの酸味が加わり、とうもろこしの甘みを引き締めます。
箱根の森を思わせる八寸

花や鳥を描いた器には、箱根の森を思わせる料理が少しずつ並びます。
柿の種を衣に使った稚鮎は、軽やかでクリスピーな食感!穴子の煮凝りや鯛の三角寿司、もずくとトマトなど、味や食感の異なる料理を一度に楽しめます。


穴子の煮凝りは、口に入れるとだしの風味がふわっと広がる上品な一品。ほおずきの形をした器を開けると、中にはヒラメの昆布茶締めが隠れていました。見た目にも遊び心があり、ひとつずつ器を開ける楽しさも感じられます。
希少な「但馬玄」を出汁しゃぶで
口の中でほどけるような味わい


肉料理には、兵庫県「上田畜産」の「但馬玄」を使用。そばやごま、あわ、米ぬかなどを取り入れた独自の飼料で育てられた但馬牛です。融点が低く、口に入れると脂がすっとほどけるような味わいが特徴。今回は、だしにさっとくぐらせる出汁しゃぶでいただきました。
肉の旨みが溶け出した出汁も、そのまま味わえるのがうれしいところ。繊細な肉質を生かした、印象に残る一皿です。付け合わせには、三島「杉正農園」の小松菜を使用。生でも食べられるほどえぐみが少なく、みずみずしい味わいです。
炊きたてから変化していく土鍋ごはん

食事の締めには、滋賀県産のコシヒカリを土鍋で炊き上げたごはんが登場します。
水に恵まれ、寒暖差のある土地で育った米は、粘りと艶が特徴。炊きたては一粒ずつがしっかりと立ち、時間がたつにつれて、少しずつやわらかな口当たりへと変化していきます。
おかわりするたびに食感や米の立ち方が変わるため、その違いを楽しめるのも土鍋ごはんならではです。
ごはんと一緒に楽しむ夏らしい料理

ごはんに合わせるのは、そうめんかぼちゃや茄子、きゅうりに湘南しらすを合わせた一品。実山椒を噛むとプチッとはじけ、爽やかな香りが広がります。
茗荷の味噌和えを挟んだかつおのレアカツには、山葵を効かせたタルタルソースを添えて。炙り金目鯛は、玉ねぎポン酢とともにさっぱりと味わえます。漬物や赤出汁もそろい、土鍋ごはんと合わせながら少しずつ楽しめる内容でした。
羽二重餅と抹茶で締めくくる

甘味は、羽二重餅に「天野醤油」の醤油を合わせた一品。やわらかな餅の甘みに、醤油の塩味と香ばしさが重なります。
最後は「佐々木製茶」のお抹茶とともに。地域の食材や生産者の思いを一皿ずつたどった夕食を、静かに締めくくります。
料理に寄り添うペアリングも充実
日本酒・ワイン・ノンアルコールから選べる

料理に合わせたペアリングは、日本酒やワインを含む6種類が10,000円、日本酒またはワインを3種類楽しめるコースが7,500円。アルコールを飲まない人向けには、5,000円のノンアルコールペアリングも用意されています。
「HEAVENSAKE」は、シャンパーニュの醸造家と山梨県の酒蔵「七賢」が手がけた日本酒です。異なる原酒を組み合わせるアッサンブラージュの技術を取り入れ、すっきりとしながらも、やわらかな甘みとまろやかさを感じられます。
ワインには、自然派のシャンパーニュや、山梨県八ヶ岳のシャルドネ「Takara Musubi」などを用意。料理の脂や香りに合わせて一杯ずつ選ばれており、ペアリングによって一皿の印象がさらに広がります。

ペアリングの量を飲み切れるか不安な場合は、ソムリエに相談しながら、量や内容を柔軟に調整してもらえます。
日本酒は、箱根の飲食店でのみ提供される「新箱根山 純米吟醸」や、神奈川県の「雨降 純米吟醸 山廃」、米作りからこだわる酒蔵の「いづみ橋 純米原酒」などを少量ずつセレクトしていただきました。
それぞれに異なる個性があり、料理に合わせて少しずつ飲み比べられるのも楽しいところ。無理のない量で、日本酒と料理の組み合わせをじっくり楽しめました。
最上階の「天空茶室」で静かな朝を
予約制で思い思いの時間を

館内の最上階にある「天空茶室」は、箱根連山と強羅の自然を望む、宿を象徴する空間です。
利用は予約制。お茶を味わったり、景色を眺めたり、一緒に訪れた人との会話を楽しんだりと、決められた過ごし方はありません。何か特別なことをしようとせず、そのときの気分に合わせて思い思いの時間を過ごせます。
おすすめは空気が澄んだ朝の時間帯

滞在中に訪れるなら、朝の時間帯がおすすめです。
夜の静けさとはまた異なり、少しずつ明るくなる景色を眺めながら過ごす朝は格別。澄んだ空気の中でひと息つくと、眠っていた身体と感覚がゆっくり目覚めていくようです。
客室で温泉に入った後や、朝食後に足を運ぶのもよさそう!チェックアウトが12時だからこそ、朝も慌てずに茶室での時間を楽しめます。
夏の強羅を彩る「大文字焼」にも注目
客室から山を望めるロケーション

毎年8月16日には、夏の強羅を代表する行事「箱根強羅温泉大文字焼」が開催されます。
今回宿泊した客室は、大文字が浮かび上がる山の方向を向いた造り。普段は緑豊かな山の景色を眺められ、イベント当日にはいつもとは異なる強羅の夜を楽しめそうです。
客室によって眺望や見え方が異なる可能性があるため、宿泊時には事前に確認しておくと安心です。。
身体をゆっくり目覚めさせる「開花の朝茶事」
朝茶懐石で始まる、穏やかな朝

朝食は、夕食と同じ日本料理レストラン「水(SUI)」でいただきます。
取り入れられているのは、伝統的な「朝茶懐石」の形式。まずはお茶とごはん、汁物を交互にいただいて身体を温めてから、向付や季節のおかずへと進みます。朝から急いで食べるのではなく、一品ずつゆっくり味わえる朝食です。
朝食の開始時間は、あえて8時以降に設定されているので、しっかり眠ってから食事を楽しみ、その後は客室へ戻ってもう一度温泉に入るなど、12時のチェックアウトまで慌ただしくならずに過ごせます。
目覚めの一杯と、野菜を生かした汲み出し

最初にいただくのは、ふくよかな甘みとほどよい苦みを楽しめる朝蒸し茶。温かいお茶を口にしながら、少しずつ朝の身体を目覚めさせていきます。

続いて登場する汲み出しには、伊豆産のトマトと「黒十全」という茄子を使用。だしや塩、醤油は控えめで、野菜そのものの風味が伝わる一品でした。
枝豆の擦り流しで味わう胡麻豆腐と車海老

向付は、「胡麻豆腐と車海老 枝豆の擦り流し」。
なめらかな胡麻豆腐と車海老に、枝豆の擦り流しとだしのジュレを合わせています。枝豆の風味とやさしい甘みが感じられ、朝にも食べやすい一品です。
四つ椀には、「芋茎赤出汁」と、つぼつぼは「新蓮根の甘酢和え」。新蓮根は酢がほどよく効いており、しゃきっとした食感が朝の口をさっぱりとさせてくれます。
土鍋ごはんと季節のおかずを詰めた二段重

朝食の中心となるのは、土鍋で炊き上げたごはんと、季節のおかずを少しずつ詰めた二段重です。
二段重には、「湧水ポークの時雨煮」「刺身湯葉」「油揚げたいたん」などが並びます。湧水ポークの時雨煮は甘辛く、ごはんとの相性もぴったりです。
このほか、昆布と湘南しらすの釜揚げや、神奈川県産の卵を使った出汁巻玉子も。自家製干物は、鯵や金目鯛、鰆などから日替わりで、この日はふっくらとした金目鯛をいただきました。
土鍋ごはんを最後は「焦がし湯」で


ごはんには、滋賀県の鈴鹿山脈の麓で育てられたお米を使用。かつて琵琶湖があった土地のミネラルを含む土壌で栽培され、つややかに炊き上げられています。
炊きたては一粒一粒がしっかりと立ち、少し時間がたつと、しっとりとした口当たりへ。いただくたびに食感や甘みが少しずつ変わっていくのも、土鍋ごはんならではです。二段重には、ごはんに合わせたくなるおかずがたっぷり。湧水ポークの時雨煮や金目鯛の干物、出汁巻玉子などと一緒に味わっていると、つい何度もおかわりしてしまいました。
食事の最後には、土鍋に残ったおこげを香ばしく焼き、お湯と塩を加えた「焦がし湯」が登場!お茶漬けのようにさらりといただけ、土鍋ごはんにかけて味わうのもおすすめです。最後の一口まで、ごはんのおいしさを楽しめました。
食事の途中には、2杯目のお茶としてほうじ茶も。温かいお茶と料理をゆっくり味わいながら、その後の温泉まで楽しめる、時間に追われない朝を過ごせました。
宿から出ずに過ごすことが旅の目的に
女性同士や夫婦で訪れたい大人の宿

「箱根強羅 開花KAIKA」が主なゲストとして想定しているのは、女性同士や夫婦で訪れる大人の旅行者です。
予定を詰め込んで過ごすのではなく、客室の温泉に浸かり、お茶や地元のドリンクを味わいながら、ゆっくりと会話を楽しむ。宿で過ごす時間そのものを旅の目的にしたい人にぴったりです。
全客室にプライベートな露天風呂があるため、ほかの宿泊客を気にせず、好きなタイミングで何度でも温泉を楽しめるのも魅力。大切な人と過ごす記念日にはもちろん、日常から少し離れて心と身体を休めたい週末にも訪れたくなる宿です。
時間を忘れ、自分の感覚を取り戻す

テレビや時計を置かない客室、記憶に残りすぎないよう設計された館内音楽、朝食後も温泉を楽しめるゆとりのある滞在時間。ただ身体を休めるだけでなく、時間や情報から少し離れ、自分のペースを取り戻していく。帰る頃には、新しい日常へ向かうための力が少しずつ満ちているように感じられました。忙しい毎日から距離を置き、心と身体を整える1泊2日になりました。
「箱根強羅 開花KAIKA」施設情報
2026年7月31日(金)開業

施設名:箱根強羅 開花KAIKA
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-475
開業日:2026年7月31日(金)
チェックイン:15:00
チェックアウト:12:00
第一期客室数:本館19室
客室設備:全室客室露天風呂付き
平均客室単価:約7万円〜
レストラン:日本料理「水(SUI)」
今後の開業予定:
2026年冬/別館1室(一棟貸し・ペット同伴可)
2027年夏/新館8室(全室客室露天風呂付き。一部はインフィニティ露天風呂を設置予定)※施設内容や提供サービスは変更になる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。