洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。外出のたびに身に付ける「UVパーカー」や「アームカバー」を、最後に洗ったのがいつか思い出せますか? 「洗うとUV機能が落ちそう」と思っている方もいるかもしれません。でも実は、洗わないほうが問題なんです。
「羽織りもの」だけど、汚れはインナー並み
UVパーカーやアームカバーは、腕や首すじに直接触れるため、たくさんの汗を吸っています。汗の汚れが残ったまま、何日も着用を続けると、袖口や首まわりに汚れが蓄積し、黄ばみやニオイのもとに。
この汚れが生地の繊維を傷める原因にもなるので、お気に入りを長く使うためにも、洗うことは大切なんです。
洗ってもUV機能は落ちない?

「洗うとUV機能が落ちそう」と心配する方も多いですよね。最近のUVカット衣類は、繊維自体にUVカット成分が練り込まれているものが多く、数回の洗濯で簡単に落ちるものではありません。
むしろ、汚れや皮脂がついたまま放置すると、生地そのものが劣化してUVカット機能や吸汗速乾機能が低下してしまう原因になります。清潔に保つことが、機能を長持ちさせるコツなんです。
ただし、UV機能には寿命があります。一般的には2〜3年が目安。使用頻度が高いほど短くなります。
頻度は「汗をかいた日は洗う」でOK
理想を言えば、着るたびに洗うのがいいでしょう。しかし毎日のことなので、現実的にいきましょう。
- たっぷり汗をかいた日は洗う
- そうでない日は風を通しておき、2〜3回着たら洗う
これを意識し、定期的に洗うことが大切です。毎日使うアームカバーは、2つ用意してローテーションしながら使うのがおすすめです。
機能素材はやさしく洗う

機能系衣類の洗濯は、少し注意が必要です。
1.洗濯表示を確認して、洗濯ネットに入れる
2.中性洗剤を使う(アルカリ性は機能を傷める可能性あり)
3.柔軟剤は避ける(吸湿速乾やUV機能を妨げることがある)
4.直射日光を避けて陰干し
汗をたくさんかいた場合は、裏返してから洗濯ネットに入れるのがオススメ。襟袖などにメイクや汗の汚れが付着している場合は、中性洗剤を塗ってから、ネットに入れましょう。
「やさしく・短時間で・きちんと乾かす」が長持ちのコツです。
黄ばみ・ニオイを防ぐには
一番の予防方法は、汗を吸った日に早めに洗うことです。脱いだあとハンガーにかけて風を通すだけでも、ニオイのこもり方が変わります。
紫外線から肌を守ってくれる“夏の相棒”。「言われてみれば洗ってなかった」と気づいた今日が、洗いどきですよ。