03.18Wed/水

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人間関係がうまくいかない「3つの原因」

人間関係がうまくいかない時ってありますよね。職場の上司との関係、会社の同僚や先輩・後輩との関係、友人や恋人との関係……。人は誰しも、人間関係で悩む時期があるはず。今回は、心理カウンセラーの笹氣健治さんに、人間関係がうまくいかなくなる状況や原因、対処法について教えてもらいました。

誰もが多かれ少なかれ人間関係で悩みます。

どうしてもウマが合わない人はいるものですし、特に問題なかった人と突然こじれてしまう時もあります。

社会生活をしている以上、人間関係の悩みは避けては通れない問題だと言えます。

そこで、「人間関係がうまくいかない」と悩んだ時はどうすればいいのか、その対処法をご紹介します。

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なぜ人間関係がうまくいかなくなるのか?

最近入社してきた新人。反抗的態度が多くて扱いづらい。

新しく着任した上司。チェックが細かくて仕事がやりづらくなった。

何かと干渉してくる母親。最近は特にうっとうしい。

このように、人間関係がうまくいかない相手は、誰でも周りに1人や2人はいるのではないでしょうか?

まずは、人間関係がうまくいってない時、2人の間で何が起きているのかを確認しておきましょう。

(1)自分か相手、もしくは両者が不満を抱いているから

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例えば、AさんとBさんの人間関係がうまくいってないとします。

人間関係がうまくいっていない状況とは、シンプルに考えると、次の3つのパターンしかないことが分かります。

1つ目のパターンは、AさんがBさんに対して不満を持っている。

2つ目は、逆にBさんがAさんに不満を持っている。

3つ目は、双方が互いに不満を持っている。

人間関係がうまくいってない状況は、必ずこの3つのどれかに当てはまっています。

要するに、人間関係がうまくいってない状況は、2人のうちのいずれか、もしくは両方が相手に対して何らかの不満を持っているのです。

(2)わだかまりがなかなか解消されないから

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次に、不満を持つということについて、もう少し具体的に見ていきましょう。

不満とは、相手が自分の期待に反する態度を取った時に湧き上がってくる感情です。

「私の話を聞いてほしい」「手伝ってほしい」「気を使ってほしい」「自分勝手にしないでほしい」といったように、相手に対する何らかの期待があって、しかしその通りに行動してくれなかった時に、相手に対する不満が生じます。

人は、不満が生じると、不満解消のための行動に出ます。

よくやりがちなのが、その相手に直接その不満をぶつける行為。怒鳴りつける人もいれば、嫌味っぽくネチネチ言う人もいます。

力関係によってそれができない時などは、反抗的態度を取ることをします。

その人から何か頼まれても断る、無視する。陰で悪口を言ったり、何か足を引っ張ったりするような嫌がらせをする人もいます。

一方、不満をぶつけられた側も黙ってはいません。

自分の正当性を主張する。逆に、相手の非を指摘し返す。そうやって言い合いになると、余計に関係がこじれていきます。人によっては、何も言い返せず、不満を内にため込むこともあります。

このようにして、2人の間にわだかまりが生じ、それがなかなか解消されない状況に陥ると、人間関係がうまくいかなくなるのです。

人間関係がうまくいかなくなる原因

なぜ、わだかまりが解消されず、人間関係がうまくいかない状況に陥ってしまうのでしょうか?

その原因として考えられる主なものが、次の3つです。

(1)自分が絶対に正しいと思っている

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不満を持つのは、「私の考えは正しくて、相手が間違っている」と思っているからです。

例えば、反抗的な態度の新人との関係がうまくいってない時。

その新人に対して、心の中では「もっと素直に先輩の話を聞いてほしい」「新人なんだから謙虚であるべきだ」といったことを思っているでしょう。

この時は、「自分は正しく相手が間違っている」というスタンスになっています。

そして多くの場合、相手も同じように「自分は正しくて、間違っているのは相手だ」と思っています。

両者が互いに自分の正当性を信じて疑わず、自分が絶対に正しいと思って相手を否定的に見ている限りは、わだかまりが解消されなくても当然だと言えます。

(2)相手の立場を考えようとしていない

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互いに「自分が正しくて相手が間違っている」と考えていると言いましたが、それでは実際に正しいのはどちらなのでしょうか?

実はどちらも正しいのです。

どういうことか説明しましょう。

チェックが細かい上司との関係がうまくいっていない時、上司に対して「今まではそんなに細かくチェックされなくてもうまくやっていた。かえってやりづらくなる」と思っているのは、それは事実であって決して間違いではありません。

一方、上司は上司で「自分が責任者なのだから、絶対にミスのないように管理したい。今までもこのやり方でやってきた」という思いがあるのかもしれません。これはこれで間違ってはいないでしょう。

要するに、各々が各々の立場で正しいことを考えているのです。

各々の言い分に隔たりがある中では、意思疎通をして調整を図り、双方にとって納得のいく結論を見出す必要があります。

そのためにはまず、相手の立場も考えることが重要です。そうしない限り、互いの距離は永遠に埋まらないのです。

(3)わだかまりの解消は無理だと諦めている

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わだかまりは、話し合いなくして解消されることはありません。

私たちは、日常的にちょっとした意見の食い違いを話し合いによって解決できています。

しかし、わだかまりに発展するような時には、なぜかうまく話し合いができません。話し合いの場を持つことすらできなかったりします。

話し合いがうまくできない時、私たちは、「ディスカウント」をしています。

ディスカウントとは、心理学の1つである交流分析の専門用語で、「過小評価をする」「低く見積もる」といった意味合いです。

例えば、話し合いができない時には、次のようなディスカウントをしています。

「どうせ聞く耳を持たないだろう」(相手が話を聞いてくれる可能性をディスカウントしている)

「どうせ理解してくれないだろう」(相手の理解力をディスカウントしている)

「どうせ何を言っても無駄だろう」(問題が解決する可能性をディスカウントしている)

問題が生じて悩んでいる時、私たちはさまざまなディスカウントをついやっています。

その結果、解決に向けて行動することを最初から諦めてしまい、悩み続けることになるのです。

人間関係がうまくいかない時の対処法

最後に、人間関係がうまくいってない相手とのわだかまりを解消し、関係を改善するにはどうすればいいか、具体的な対処法をご紹介したいと思います。

以下に示す手順で取り組んでみてください。

(1)「その人とどういう関係になりたいか」を自問自答する

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わだかまりを持つほどの状況であれば、関係改善は簡単なことではありません。

わだかまりの解消には対話が必要ですので、つらい思いをしてまで関係改善したい相手なのかどうか、よく考えることが先決です。

その確認のために、「その人とどういう関係になりたいか?」と自問自答してみましょう。

「新人と一緒に働くのは長くて3年で、あとは配置転換でバラバラになるだろうから、今だけのお付き合いなら無理して仲良くならなくてもいいかな」

「仕事をしていく上で、直属の上司との関係は重要だから、いい関係を作りたい」

「母とは一生の付き合いになるわけだから、何とかして関係を改善したい」

このように考えてみた時、このまま関係改善しなくても構わないと思う相手であれば、わざわざ苦労してまで対話する必要はないでしょう。

その人と一緒にいる間は、波風立てずに適当に対応しつつ、ストレスをためずにうまく発散しながら日々過ごすように心掛ければいいと思います。

逆に、いい関係を作りたいと思う相手であれば、苦労してでも関係改善に努めるべきです。

その相手とどうなりたいか?

まずはここを明確にしておくことが重要なスタートになります。

(2)相手の立場になって想像してみる

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わだかまりを解消するためには、互いに歩み寄りが必要です。

では、どちらが先に歩み寄るのかとなると、なんとかしたいと思っているこちらから動くことになります。

歩み寄りの第一歩としてお勧めしたいのは、相手の立場になってみること。

相手がなぜその態度を取るのか、相手は何を大切にしていて、何を譲れないと思っているのか、相手の考えや気持ちを想像してみてください。

特に、相手のポジティブな動機に注目してみるといいでしょう。

例えば、相手が何かと干渉してくるとしたら、もしかするとあなたのことを心配してくれているのかもしれません。

あれこれ気を回しているのは、あなたのために良かれと思ってやっていることだと考えられないでしょうか?

問題は、気遣う気持ちが空回りしてあなたが嫌がることをやってしまっている点だけであり、相手の態度の原点にある、あなたを思う気持ちだけは、ありがたく受け止めてあげたいものです。

こう考えることができれば、相手に対するネガティブな気持ちも少しは減り、心に余裕が生まれて冷静になって前向きに話し合いができるようになるはずです。

(3)相手が受け入れられる最低限の要求をする

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さて、話し合いをする機運が高まったところで、いよいよ相手と対峙するわけですが、注意すべきこととして、全て自分の思い通りにしようと欲張ってはいけません。

「歩み寄る」という言葉の通り、一歩ずつじっくり距離を詰めていくべきであり、焦りは禁物です。

わだかまり解消のための話し合いのポイントは、相手の要求を一つに絞ること。しかもそれは具体的でなければなりません。

例えば、母親に「干渉しないで」と言っても、言葉があいまいなために相手は何をしてはいけないのか理解できず、おそらく行動は変わらないでしょう。

「私の行動について質問するのは、やめてほしい。どこに、誰と行ったのか、何をしてきたのか、いちいち聞かないでほしい」といったように、やってほしくない行動を具体的に伝えることで、相手も態度を改めやすくなります。

また、あれもこれも要求するのではなく、一番お願いしたいことに絞って1つだけ要求することで、より確実な変化が期待できます。

なお、受け入れ可能な要求かどうかという点ですが、例えば、「私には一切話し掛けないでほしい」といった、極端な要求は良くないでしょう。

あくまでも相手が受け入れられるレベルの要求でないと、結局は何も変わらないことになってしまいます。

そして、当然ながら、相手からの要求も聞き入れなければなりません。

相手は自分に何を期待しているのかを聞く。そして、自分にできること、できないこと、自分がすべきこと、したくないことを正直に話し合う。

良い関係の構築は、お互いにとってメリットがあることなので、適切な妥協点が見つかるはずです。

互いに相手の立場を尊重しながら、正直に気持ちを伝え合えば、きっと関係も改善していくことでしょう。

どんな出会いであっても、きっと成長の糧になる

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世の中にはたくさんの人がいて、その中で巡り合えるのは、ほんの一部です。

だからこそ、全ての出会いが自分にとって何らかの意味を持つと考えてみてはどうでしょうか?

人間関係がうまくいく人もいれば、うまくいかない人もいますが、どんな出会いも自分の成長に生かすことは可能です。

1つ1つの経験を大切にしていけたらいいですね。

メンタルトレーナー・心理カウンセラー
1967年生まれ。国際基督教大学を卒業後、NTT(東京支社)に入社。その後、地元の仙台に戻り、スポーツクラブ「グラン・スポール」の経営に携わる。企業を経営する上で人間心理を理解する必要性を痛感して心理カウンセリングを学び、現在は、ストレスやコミュニケーション問題の解消をテーマにした講演やカウンセリング、目標達成のためのメンタルトレーニングを行っている。『「やる気」のある自分に出会える本』(スリーエーネットワーク)、『仕事の悩みを引きずらない技術』(PHP研究所)など、著書19冊。東北学院大学非常勤講師。

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この記事のライター

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