掃除のプロにキッチン掃除の方法を聞く連載企画・第3弾。今回も家事代行マッチングサービス・タスカジのミホさんにコンロ掃除のポイントを聞いてみました。頑固な油汚れがつきやすいコンロは大掃除が大変ですが、ゴミ袋とセスキを使えば簡単! 合わせて換気扇の掃除方法も解説します。
掃除方法を教えてくれた人

タスカジ ハウスキーパー / ミホ
家事代行マッチングサービス「タスカジ」の、掃除と整理収納部門で活躍。ナチュラル洗剤から今話題のお掃除グッズまで、日夜独自に研究。各家庭に合わせた、丁寧なお掃除と心のこもった収納アドバイスでリピーターも多数。100円ショップや身近な道具を使った家事が得意で、主婦目線の簡単で続けられるテクニックが好評。取材歴多数。時短家事コーディネーター®。「タスカジさんが実践! 快適! キッチンのスゴ技 収納・しくみづくり・掃除・料理: 時短!家事ラク! お役立ちアイデア集」(徳間書店)でも掃除のワザを多数紹介。
今回掃除するエリアは「コンロ」

油や調味料を使い、多くの食材を調理するコンロ。さまざまな汚れが飛び散るため、ベタベタとしたしつこい油汚れがつきやすい部分でもあります。
特に五徳の汚れは、一度つくとコンロの炎でさらに頑固な焦げつきへと変化してしまい、簡単な掃除では落ちにくいのが難点です。
今回紹介する掃除方法も前回に引き続き、家事代行マッチングサービス・タスカジのミホさんに教えていただきました。コンロの油汚れや焦げつきを簡単に掃除する方法は必見です。
家にあるものや100円均一ショップの道具を使うだけで、掃除ができるため面倒くさがり屋さんでもチャレンジしやすいですよ。コンロに近い、換気扇の掃除方法も一緒に伝授していただきました。
使用する掃除用品

コンロや換気扇の掃除で使用するアイテムは次のとおりです。
・ゴミ袋2枚(45L)
・セスキ炭酸ソーダ(粉タイプ)
・セスキ炭酸ソーダ(スプレータイプ)
・重曹入りウェットダスター
・マイクロファイバーぞうきん
ミホさんにそれぞれの掃除道具を使うポイントについてお聞きしました。
「コンロ掃除でやっかいなのは、やっぱり五徳です。簡単に汚れを落とすには、つけ置き洗いが最適! 後ほど詳しく紹介しますが、後処理を簡単にするためにもゴミ袋が重要なのです。
また、コンロまわりや換気扇は油汚れが多いので、重曹といったアルカリ性質を持つ洗剤類が大活躍!アルカリ性質がより強いセスキと組み合わせることで、ベタベタとした油汚れも簡単に落とせます。
セスキスプレーは、液体タイプよりも泡タイプのほうが汚れた部分に洗剤がとどまりやすいので用途によって使い分けると良いです。
最後に、吸水力のあるマイクロファイバーぞうきんで磨き上げると、水跡も残らずピカピカに仕上がりますよ」
※セスキ炭酸ソーダのスプレーと粉末タイプは、100円均一ショップの商品ではありません。ほかのメーカーであれば、100円均一ショップでも購入可能です。
コンロの掃除方法
コンロと換気扇掃除の大まかな作業手順は以下です。
1. 五徳・グリル・換気扇のフィルターなどを外し、セスキでつけ置きをする
2. 換気扇フードやコンロまわりをウェットダスターで拭く
3. つけ置きしていたパーツを水洗いし、乾拭きする
それぞれの手順を追いながら、各作業のポイントをミホさんに解説していただきます。
1. セスキでつけ置きをする

「つけ置きに使うのは45Lのゴミ袋です。直接シンクに水を張る方もいますが、つけ置きしたあとの水は油でギトギトになるので、シンク掃除の手間がかかります。ゴミ袋なら捨てるだけなので、後処理が簡単ですよ。
ゴミ袋には五徳やグリルの網など、コンロまわりで油汚れを落としたいパーツを入れます。パーツの鋭利な部分でゴミ袋が破ける場合もあるので、必ず二重にしましょう。
汚れは温めると剥がれ落ちやすくなるので、なるべく熱いお湯を使うのがポイントです。50~60度くらいのお湯を各パーツが浸かるくらいまで入れ、セスキ炭酸ソーダの粉を大さじ1杯投入。お湯が冷めないようゴミ袋の口をしっかり縛って、30分から長くても1時間ほど置くとすっきり汚れが落ちますよ。
汚れがひどい場合は、オキシクリーン(過炭酸ナトリウム)を使うとよいでしょう。ただし、汚れ落としに強い分パーツの塗装が剥げる心配があります。様子を見ながらつけ置きするようにしてくださいね」
2. 換気扇フードやコンロまわりをウェットダスターで拭く

「パーツをつけ置きしている間に、コンロまわりや壁、換気扇フードを拭いていきます。使うのは重曹入りのウェットダスターとセスキ炭酸ソーダのスプレータイプです。
重曹単体でも十分に汚れは落ちますが、アルカリ性洗剤の相乗効果で、さらにしつこい汚れにアプローチできます」

「換気扇フードの内側も、気づくとベタベタとした油汚れがこびりついている部分ですが、重曹とセスキを合わせればするっと簡単に落ちます。
おうちの汚れの9割はセスキで落ちるとも言われるくらい、便利な洗剤なんですよ。
スプレータイプのセスキは、水ではなくアルカリ電解水にセスキの粉を溶かしているのがポイント。アルカリ性が強いので、油汚れをラクに落とせます。
換気扇まわりを拭いたら、壁も拭いてくださいね。意外と汚れが飛んでいる部分なので念入りに掃除しましょう。
拭き終わったら、最後にマイクロファイバーぞうきんで乾拭きします」

「掃除の最後、乾拭きで仕上げる意味は、水滴を残さないためです。特にガラストップの黒い天板は乾くと水跡が目立ちやすいので、拭き取ってあげるだけで仕上がりがまったく変わりますよ。
マイクロファイバーぞうきんは毛足が長いので吸水性が高く、簡単に水跡を拭き取れ時間短縮にもなります。まるで新品のようなツヤツヤとした仕上がりになるのでおすすめです」
3. つけ置きしていたパーツを水洗いし、乾拭きする

「つけ置きが完了したら、パーツを取り出しましょう。ゴミ袋の端をハサミで切れば水が自然と流れるので、ひっくり返さなくても簡単に処理できます。
各パーツは水で洗い流して、最後にマイクロファイバーぞうきんで拭いてください。汚れがひどいとヌルヌルするので、ブラシで擦り洗いしてから乾拭きしましょう」
キレイが長続きするコツやポイント
頑固そうな油汚れがセスキと重曹でするっと落ちる様子は、快感でした! 毎日使う分、汚れが蓄積しやすいコンロまわりは、簡単にケアできる方法が気になりますよね。
ミホさんにキレイを持続させるためのポイントを教えていただきました。
「使うたびに汚れを拭き取ることが大事だと思います。毎日しっかり掃除するということではなく、ティッシュやキッチンペーパーなどで簡単に拭き取るだけで十分なんですよ。
100円均一ショップで買える、重曹入りのウェットダスターなら使いやすいので、常備しておくと便利です」
よくあるお悩み
最後に、コンロまわりの掃除に関するよくあるお悩みをお伺いしました。

「蓄積してこびりついた汚れに困っている方が多いですね。なかなか落ちにくいですし、ベトベトしていると触りたくないと思ってしまうのもわかります。
頑固な油汚れは時間が経つと落ちないというイメージがあると思いますが、アルカリ性の洗剤なら簡単! 重曹やセスキの使い方を知れば、掃除のハードルも下がるはず。
換気扇フードも、一度しっかり掃除してしまえばそのあとはラクなので、洗剤をうまく使いながら掃除してみてくださいね」
コンロまわりの大掃除はアルカリ性洗剤が吉!
頑固な油汚れでベタベタになってしまいがちなコンロまわり。長期間放置すると汚れが落ちるのか心配になりますが、アルカリ性質を持つ洗剤を使えば気持ちいいほどに汚れが落ちていきます。
しばらく掃除を怠っていた方も、重曹やセスキを使って、大掃除のタイミングでしっかり汚れを落とし切りましょう!
次回の連載は、「シンクと排水溝の掃除方法」をお届けします。