お鍋に湯豆腐、鍋焼きうどん…ごはんも炊けるしプリンも作れる土鍋は冬の万能アイテム!そんな土鍋を使い始める前に「目止め」が必要なのを知っていますか?長く使いたい土鍋だからこそ、正しいやり方をマスターして鍋料理を楽しみましょう。
冬は土鍋が手放せない!

風も冷たく、日に日に冷え込む今日この頃。寒い外から帰ってきたら、身も心もあたたまる鍋料理が恋しい時期ですよね。そんな時に大活躍するのが土鍋。鍋物だけでなく、湯豆腐や鍋焼きうどん、ごはんだって炊けちゃう優れものです。土鍋いっぱいにプリンを作ればお子さんだって大喜び!愛用している方や、購入を考えている方も多いのではないでしょうか。
家族で囲める大きなものから、ひとり鍋を楽しめるものまでさまざまなサイズがあり、おしゃれなデザインのものもたくさん。今では100円ショップでも買えちゃう、冬の暮らしに欠かせないアイテムですよね。
使う前に「目止め」をしよう

そんな便利な土鍋、買ったらさっそく鍋料理スタート!というわけにはいかないんです。土鍋を使い始める時には、まず「目止め(めどめ)」という、簡単に言えば土鍋の表面をコーティングし、穴埋めするというお手入れが必要なんです。なぜ目止めをするの?どうやってやるの?という方のために、詳しいやり方をご紹介します。
基本の目止めのやり方
▶おかゆを炊いて目止めする方法

目止めのやり方はいくつかあるのですが、やり方はいたってシンプル。その中でも最も基本的なのが、おかゆを炊く方法です。
まず土鍋を水洗いし、よく拭いて自然乾燥させます。濡れたまま加熱してしまうとひび割れの原因となってしまうので、必ずよく乾かしてください。
土鍋の8分目くらいまでお水を入れたら、残りごはんを入れてざっとほぐします。弱火でゆっくりと炊き、炊き上がったら火を止めて1時間以上置いておきます。土鍋が十分に冷めてからおかゆを取り出し、土鍋を水洗いしたら目止めは完了です。
▶火加減に注意

ここで注意すべきポイントは火加減です。土鍋は急な温度変化に弱いため、必ず弱火でじっくりと炊いてください。また、炊き始めるときには、鍋の裏面が濡れていないか確認してくださいね。
ちなみにこの炊いたおかゆは、食べても食べなくてもどちらでもOKです。せっかく炊いたおかゆがもったいないですし、おいしくいただけますが、使い始めの土鍋で炊いたおかゆにはやっぱり抵抗がある……という方は食べなくてもかまいません。
そのほかの目止めのやり方
おかゆを炊く以外にも、目止めのやり方はいくつかあります。ここでは4種類ご紹介します。
▶片栗粉で目止めする方法
土鍋に8分目くらいまで水を入れたら、片栗粉を大さじ2杯入れて、弱火にかけて沸騰させます。10分〜20分沸騰させたら火を止めて、土鍋が完全に冷めるまで待ちましょう。冷めたら、中身を捨てて土鍋を水洗いして完了です。
▶小麦粉で目止めする方法

小麦粉でおこなう場合も、片栗粉と同様です。土鍋に8分目まで水を入れ、小麦粉を大さじ2杯入れたら、弱火にかけて沸騰させます。10分〜20分沸騰させたら火を止めて、土鍋が完全に冷めるまで待ちます。冷めたら中身を捨てて、土鍋を水洗いします。
▶とぎ汁で目止めする方法

お米のとぎ汁を土鍋の8分目まで入れたら、弱火にかけて沸騰させ、10分〜20分沸騰させ続けたら火を止めます。土鍋が完全に冷めたら中身を捨てて、水洗いします。
ただし、とぎ汁はおかゆよりもでんぷんの濃度が低いため、目止めの効果はおかゆで目止めするよりも低いと言われています。おかゆを作らずに、とぎ汁を再利用したい場合には、この方法もおすすめです。
▶牛乳で目止めする方法

土鍋の8分目まで牛乳を入れ、弱火にかけて沸騰させます。10分〜20分沸騰させたら火を止めて、土鍋が完全に冷めたら中身を取り出し、土鍋を水洗いして完了です。
おかゆ・片栗粉・小麦粉・とぎ汁の場合は、含まれるでんぷんを目止めに利用しているのですが、牛乳の場合、含まれているカゼインというタンパク質がこの役割を果たします。カゼインには粘性があるので、でんぷんと同じように目止めしてくれる効果があるんです。
これは便利!目止め要らずの土鍋も
ここまで5つのやり方をご紹介してきましたが、やはり時間や手間がかかる……と感じる方には、最初から目止めしなくてよい土鍋がおすすめです。
▶萬古焼 銀峯 菊花 土鍋 9号

こちらは、目止め処理が不要で、軽量かつ沸騰が早いのが特徴の土鍋。光熱費の節約になりますね。また、炊飯用のメモリもついているので、ごはんを炊くときも便利です。
そもそも「目止め」はなぜ必要?
そもそも、土鍋は読んで字のごとく「土」で出来た鍋です。そして、土鍋の底の部分はザラザラしていますよね。側面の部分はツルツルしていますが、あれは釉薬(ゆうやく)が塗られているからなんです。そこには耐水性があるのですが、底の部分にはその釉薬が塗られておらず、素焼きのままの状態なんです。そのため、目に見えない小さな穴がたくさん空いていて、使っているとそこから水が染み出してしまい、割れる原因に。また、その穴に煮汁が染み込んだりして、においがついてしまうこともあるんです。
それを防ぐためにするのが目止めです。おかゆなどに含まれるでんぷん質が、その役目を果たしてくれます。目止めをすることで、においうつりを防ぎ、土鍋を長持ちさせる役割があるんですね。
また、「目止めせずに使い始めた」という方もいるかもしれません。ですが、使っていくうちに水漏れしていき、最後には割れてしまうので、必ず目止めしてから使い始めるようにしてください。
正しいお手入れで長く愛用しよう

いかかでしたか?目止めのやり方はいくつかありましたが、自分にあったやり方を試してみてくださいね。せっかく買った土鍋は、使えば使うほど愛着がわいてくるものですから、大切に長く使い続けていきたいですよね。正しくお手入れすれば土鍋は長持ちします。土鍋でいろいろな料理を楽しみながら、寒い冬を楽しく過ごしましょう!