おいしいごはんを食べたい!そんなあなたのサポートをする人たちがいるのをご存知ですか?それが「米・食味鑑定士」、日本の主食・お米のエキスパートです。米・食味鑑定士とはどういう資格で、どうすれば取得できるのか。そして、その資格を生かす方法は?
「米・食味鑑定士」ってナンダ?

続々と増える食に関係する資格。あまりにも数が多すぎてどれが何やらわけわからん!というあなたのために、毎回1つ取り上げてその全貌をご紹介する企画。
米・食味鑑定士はお米のソムリエ

そもそも、米・食味鑑定士ってどういう資格なんでしょう。
本当においしいお米を消費者へ

それにしても、どうしてこの資格が生まれたのか。お米にソムリエが必要かどうかといわれると……、正直、よくわかりません。鈴木会長は、お米を取り巻く環境への危機感が資格発足のきっかけだったといいます。
2日間の講習でお米のエキスパートに

こうして誕生した米・食味鑑定士の資格。所持者は具体的にどういう知識を身につけているのでしょう。資格取得のための講習会の内容は、以下のとおり。
米・食味鑑定士になるメリットは

これだけの費用をかけて米・食味鑑定士になるメリットとは?
お米って知れば知るほどおもしろい!

Photo by macaroni
秋元 薫さん料理研究家、米・食味鑑定士、ごはんソムリエ。企業・雑誌へのレシピ提供やお米コンテストの審査員を中心に活動中。得意の「お米」以外にも、和食からインド料理まで幅広いジャンルのレシピを提案している。
ごはんソムリエとしてその名を知られる秋元薫さんも、米・食味鑑定士の一人。ル・コルドンブルーをはじめとするさまざまな学校で学んだ彼女はどうしてこの資格を取ろうと考えたんでしょう。
「料理研究家として自分の強みをつくろうと思ったんです。じゃあ何を学ぼうと考えたら、『自分はお米が好き』なんだと気がついた。思い返してみると、私の実家は生産者から直接お米を送ってもらっていて、ごはんがとにかくおいしかったんですよ。
それに、お米は万能。どんな味付けも受け止められる度量があります。中華ならチャーハン、和食なら主食として、ヨーロッパではデザートに使われることもある。無理なくいろいろな提案をできるから、レシピ開発も楽なんです」
加えて、「お米という食材は知れば知るほどおもしろい」と秋元さん。
「お米の官能検査ってワインのテイスティングと似ていて、色の白さ、粒はそろっているか、弾力や食べた後の余韻はどうか、なんてことを細かく見ていくんです。見るべきポイントが多くて、とにかく奥が深いんですよ。同じ品種でも地域が違えば風味が変わりますし、学びに終わりがなくて、勉強し甲斐がありますね。おいしいお米をさらにおいしく食べたいという人なら、きっと楽しいですよ」
米・食味鑑定士の取得後は、お米関係の仕事をとにかくたくさんしたそう。

秋元薫さんの著書、「毎日食べたい混ぜごはん」(すばる舎 刊)1,300円+勢、「帰ったら15分で作れる!夜ラクごはん」(ナツメ社 刊)1,200円+税
「どんな資格も取っただけでは何も起こりません。依頼がほしいなら、発注する側に自分は何ができるのかアピールしなきゃいけませんよね。料理研究家としての仕事では特に、『私、お米に詳しいです。料理できます』というのはちゃんと強みになりますし、その証として資格を取得することは意味があると思います」
さらに、米・食味鑑定士の所持にはこんなメリットも。
「協会主催のコンクールにはトップクラスの生産者が集まってくる。米・食味鑑定士の資格があれば、そこで行われる懇親会にも参加できますし、新しい情報がたくさん手にはいります。
新しいお米も次々と市場に出てきますから、自分がもっている情報をアップデートするためにも、お米の関係者と多く知り合ってコミュニティを広げるためにも、この資格をもっているというのは大きいですね」
お米にかかわる自分の箔に

お米のソムリエ、「米・食味鑑定士」。資格所持者の多くはメーカーや行政、生産者や流通関係者など、お米の業界に深く関わりのある人のようですが、中には秋元さんのような料理研究家や主婦もいて、それぞれのやり方でその肩書きを上手に生かしているとわかりました。