さまざまな食のプロに、お気に入りのキッチンアイテムを聞く連載企画。今回は、料理教室『さときっちん』主宰の人気料理家・柚木さとみさん愛用の調理器具をご紹介します。かなり物持ちがいいという柚木さん、なんでも十数年以上使っている品もあるとか。
Today's Foodie

柚木さとみ(ゆぎさとみ)/料理家
料理家&カフェプランナー&フードコーディネーター。料理教室『さときっちん』を主宰。旬の食材を生かした、暮らしになじむレシピが人気。雑誌、広告の他、企業向けレシピ開発やドラマの料理制作、出版など、幅広く活動中。
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職人技という引力。

東高円寺駅からほど近くの閑静な住宅街。築浅の家々を縫うように進んだ先に、突如として昭和の香りを色濃く感じさせる木造の平屋が現れます。古民家に似つかわしくないモニター付のインターホンを押すと、「場所、わかりにくかったですよね(笑)」と、料理家・柚木さとみさんが、はにかみながらお出迎え。
1.【包丁】燕物産のオールステンレス包丁

以前吉祥寺のカフェで働いていたときに、この包丁を使っていました。使い心地がよくて、手頃なお値段。今は自宅で使っています。
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2.【フライパン】コストコ

自宅でも教室でも使っているコストコのフライパン。すっきりしたデザインがお気に入り。わたし、テフロン加工のフライパンって、一生モノではなく消耗品だと思ってたんですが、これを買ったのは7、8年前。料理教室での使用頻度を考えると、だいぶ丈夫ですよね(笑)。
3.【鍋】ストウブ「ピコ・ココット ラウンド 24cm」

「STAUB(ストウブ)」のお鍋は密閉性が高いので、食材の旨味をギュッと閉じこめられるんです。同ブランドの鍋をはじめて購入したのは10年ほど前で、こちらが三個目。無骨なデザインがツボで、使い勝手抜群なお気に入りのアイテムです。
4.【鍋】結婚祝いにもらったもの

結婚祝いに友人からもらった土鍋。ブランドはわからないんですが、熱伝導がよくて、一度沸騰したら火を止めてもしばらくボコボコしていますね。これで麻婆豆腐をつくっちゃうといつまでもグツグツいってそうな鍋。
5.【炊飯道具】南部鉄器の鉄鍋

二合、三合のごはんを炊くときに重宝している鉄鍋です。鍋と蓋にちょっと隙間を空けて、“フツフツ”という音がなくなったらおいしく炊けた合図。味覚だけでなく耳でも楽しんでいます。
6.【調理ハサミ】ヘンケルス

15年ほど前に手にいれた多機能な調理ハサミ。切れ味が悪くなっても、アルミホイルを切ると簡単に元の切れ味が復活。かなり丈夫なのでハサミの買い替えを考える必要もなしです。あ、最近は工房アイザワさんのハサミがほしいな〜と浮気しそうです(笑)。
7.【コーヒー道具】野田琺瑯のケトル

わたし、これまで二回ほどケトルの空焚きをしてしまっているんです……。はじめて空焚きしたときは、やかんの底がボロボロと崩れてしまって、見るも無残な状態に。もうやるものかと思っていた矢先、再びやらかしてしまい(笑)。その二回目が野田琺瑯のケトルだったんですが、一回目のやかんと違って全然なんともなくって。重曹で洗ったら、きれいさっぱり焦げが取れたんです!そのぐらい野田琺瑯のケトルは丈夫で大好きです。
8.【せいろ】照宝

これもだいぶ前に買ったんですが、茶碗蒸しやあん肝を作るときは便利ですね。あと野菜に火を通す場合、茹でるより蒸すことが多いですね。水蒸気って熱湯よりも高い温度なので、熱の入りも早いんです。
9.【卵焼き器】吉祥寺「SOCO」で購入したもの

吉祥寺にある雑貨店「SOCO(ソウコ)」は、調理道具の取り扱いが豊富。よく足を運んでいて、この卵焼き器もそちらで購入しました。テフロン加工の卵焼き器を使ったこともありますが、出来上がりが全然違います。熱伝導がよいので、卵を流してもふんわり仕上がるんです。これも洗うときは水とスポンジだけ。油がなじむと火の入りがよくなりますよ。育てていきたいアイテムのひとつです。
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使いやすいほど、歴史が深くなる。
作り手が手仕事でつくった逸品や、研究を重ねてつくられた機能美を有したものは、使い手の実用性を追求した製品といえます。手になじみやすいからこそ愛着が生まれ、扱いも丁寧になりますよね。
文・構成/山川俊行・写真/田上大輝(macaroni編集部)