03.18Wed/水

LOCARI(ロカリ)

[器に恋して。 vol.1]「きれいすぎない色」を目指して。小澤基晴さんの色作りの秘密

人気の器作家に、作品作りにかける想いをうかがう連載企画。今回は、小澤基晴さんにインタビューを行いました。代表作のひとつである粉引の器の誕生秘話や、作品の活用術など、貴重な小澤さんの生の声をお届けします。

きょうの作家さん

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粉引やブロンズ釉、華やかで柔らかい色合いの輪花皿など、あたたかみのある作品の数々で人気を集める作陶家。1974年東京生まれ。 岐阜県立多治見工業高校陶磁科学芸術科卒業後、製陶会社での勤務を経て、 2005年多治見市に築窯。2007年土岐市に工房を移転。

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作品はどれも入手困難。人気作家・小澤基晴さん

素朴さと繊細さを兼ね備えた、あたたかみのある器で人気を集める作陶家・小澤基晴さん。落ち着いた色合いの粉引やブロンズ釉の器はもちろん、華やかな色合いの輪花皿もまた、テーブルで存在感を放ちながら料理を引き立てます。

陶芸体験から作陶の道へ

ーーまずは、器作りとの出会いから伺っていきたいと思います。器や料理については、子どもの頃から興味をお持ちだったんですか?

のんびりとした美濃の土地で生まれる作品の数々

ーー岐阜県土岐市に工房を構えられた理由を教えてください

料理を引き立てる「きれいすぎない色」を目指して

ーー「輪花皿」は小澤さんの作品の中でも特に人気なシリーズのひとつですが、「翡翠釉」や「すみれ」などの味わい深く独特な色は、どのようにして生み出されているのでしょうか。

自然にやれば、きれいな円形に仕上がるんですよね。

ーー小澤さんが器作りにこめていらっしゃる想いを教えてください

3つの代表作はこう使う

小澤さんの代表作「ブロンズしのぎ」「粉引」「輪花皿」について、作陶にかける想いや、小澤さんオススメの使い方を教えていただきました。

1. 「ブロンズしのぎ」は旬の野菜やお魚に。

「ぐるぐる」の名前で、多くの方々が親しんでくださっているブロンズしのぎ。何パターンもしのぎの柄を試しているうち、ななめに入れてみたところ、縄文土器のような力強さが出たので、これでいこうと決めました。アースカラーの土色なので、旬のお野菜を使った煮物などをぜひ合わせてみてください。

2. 「粉引」はワンプレートご飯に。

色合いや質感を求道者のようにこだわる作家が多い「粉引」。私は、純白ではなく、きなりの白さの粉引を作っています。その色も、一つひとつ同じように仕上げているようでも、少しずつニュアンスが異なります。これは、さまざまな作品を作った際の残土を使っているから。ぜひ、色との出会いを楽しんでいただきたいです。

3. 「輪花皿」はままごとのように楽しんで。

淡黄、翡翠、すみれ、ゆかり、ブロンズの5色で作っている輪花皿は「#輪花三姉妹」「#輪花四姉妹」などのハッシュタグをつけてそろいで使ってくださる方が多いですね。何枚か並べると、ままごとのようで可愛らしいと思います。大きさの違うものを重ねてみるのもおもしろいいですね。

使い手との交流も大切にしたい。

最後に、Instagramを通したファンの方々との交流について、お聞かせ下さいました。

次回の作家さん

次回ご紹介する作家さんは、小澤基晴さんの作家仲間であり、和歌山県で「焼締め」に情熱をかたむける平岡 仁さん。会社員から作陶家へ転向された経験を持ち、今や「使えば使うほど育つ器」で多くの器ファンを魅了しています。Instagram上では「#バンシャク部」でも有名です。テーブルの印象を引き締める、キリッと男前な作品作りの秘密とは?

文・構成/出口菜津実(macaroni編集部)

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