最高に面白い漫画、読みたいですよね? 「鬼滅の刃」など話題の人気作はもちろん、日本には沢山の名作漫画があります。そこで、「このマンガがすごい!」元編集長をはじめとした“漫画のプロ”たちが、完結した人気作品を徹底比較! 「最高の最終回」を基準に、口コミではわからないガチのおすすめランキングを紹介します!

多くの人が夢中になった「鬼滅の刃」。ついに完結し、最終巻発売日には書店に大行列ができていました。しかし、素晴らしい漫画 は鬼滅の刃だけではありません。バトル漫画 やギャグ漫画 、少女漫画 、スポーツ漫画 など様々なジャンルに名作は存在しています。

鬼滅の刃 全23巻
吾峠呼世晴
集英社
累計発行部数1億2000万部、経済効果2700億円といわれる大ヒット作『鬼滅の刃』。最終巻発売日は書店にすさまじい行列ができました。ここまでみんなが「鬼滅」に夢中になった理由はどこにあるのか、識者に聞いてみました。
そう語るのは、アニメーション監督・木村氏。現役の漫画家である二平氏も
と、展開の速さに注目しています。
としつつ、同時に「それらを読み飛ばしてもカタルシスがある」(薗部氏)と評価。“漫画 の読み方”を問わず物語を味わえる点は、ヒットの要因の一つと言えるでしょう。
一方で鬼たちの心理も丁寧に描かれているため「主人公と禰豆子の写し鏡的でありながら、また違う兄弟の絆で結ばれた堕姫と妓夫太郎の関係がとてもいい」(薗部氏)と、敵方にも感情移入しやすく、物語の世界観を広げてくれているのも作品の魅力の一つと言えるでしょう。

しかし、素晴らしい漫画 は「鬼滅の刃」だけじゃないはず!……なので、いろんなジャンルの“漫画のプロ”たちに聞いて「完結済みおすすめ漫画ランキング」を作りました。
右に紹介した識者5名に「最終回が素晴らしい」「3巻以上ある」「読後感のいい」漫画を20冊セレクト依頼。1位は20点~20位は1点と点数をつけ、その結果を集計しました。
漫画 が好きなライター、編集者などにも上記の基準で漫画のセレクトを依頼。こちらも同様にして点数を配分し、集計。識者のセレクト結果にプラスしてランキングを出しました。
ランキングの結果は、事前に識者に送信。その後Zoomを利用して、今回のランキングについて語り合ってもらいました。

風の谷のナウシカ 全7巻
宮崎駿
徳間書店
連載:アニメージュ
(1982年2月号-1994年3月号)
1位は「風の谷のナウシカ」。映画より漫画 のほうが深いという意見が多数。映画ファンも絶対読むべき作品と言えます。
陸地の大部分が腐海に覆われてしまった未来の地球。居住可能な土地を求めて人々は争いを続けていました。人口500人ほどの小国「風の谷」の族長の娘・ナウシカは、ある出来事でトルメキア帝国のクシャナ軍に連行されてしまうのですが……。

編集王 全16巻
土田世紀
小学館
連載:ビッグコミックスピリッツ
(1994年2・3合併号-1997年44号)
2位は「編集王」。主人公の熱さが多くの人の心を揺さぶったようです。
『あしたのジョー』に憧れてプロボクサーを目指していた主人公のカンパチ。網膜剥離により夢を諦め、漫画雑誌の編集として、ジョーの目指す姿を追うことに。トラブルを起こしながらも、その熱さで周りの編集者や漫画家の心を動かしていきます。

墨攻 全11巻
酒見賢一(原作)
久保田千太郎(脚本)
森秀樹(作画)
小学館
連載:ビッグコミック
(1992-1996年)
3位は「墨攻」。墨攻歴史系漫画 が好きな人は必読です。
直木賞候補にもなった同名の歴史小説が原作。中国の戦国時代末期~秦代初期を舞台に、無差別な愛を説く「墨子」の教えを貫こうと奮闘する革離の運命を描いています。

漂流教室 全11巻
楳図かずお
小学館
連載:週刊少年サンデー
(1972年23号-1974年27号)
※リンク先は文庫本(全6巻)になります。
4位は「漂流教室」。楳図かずお氏にしか描けない表現力が物語の深みを一層増しています。
“恐怖マンガ”という言葉を生み出した楳図かずおの名作。東京大地震のエネルギーで大和小学校の校舎は、人類が滅びた未来に飛ばされてしまいます。

望郷戦士 全7巻
原作/工藤かずや
作画/北崎拓
小学館
連載:週刊少年サンデー
(1988年38号-1989年51号)
5位は「望郷戦士」。荒れ果てた未来で希望を失わず前を向く中学生(主人公)の姿が眩しいです。
夏休みの旅の途中に核戦争が勃発。中学生4人と小学生1人が、世界大戦後の未来へタイムスリップしてしまいます。生き残るために銃を持ち、戦いながら故郷の東京を目指す5人。ようやくたどり着いた東京は、巨大な壁と軍隊に囲まれていて……。

冬物語 全7巻
原 秀則
小学館
連載:少年ビッグコミック→ヤングサンデー
(1987年-1990年)
6位は「冬物語」。浪人生の恋愛漫画。大人になった今読むと、などまた違った角度で楽しめます。
滑り止めを含むすべての大学に落ちてしまった森川光。予備校に申し込みに行くが、そこで出会った雨宮しおりに一目惚れ。彼女と同じコースを選択したもののそこは東大専科コースでした。

ぼくんち 全3巻
西原理恵子
小学館
連載;ビッグコミックスピリッツ
(1995年-1998年)
※リンク先はオールカラー特製本3冊の内容を全1巻に凝縮した“お買い得”版の商品です
7位は「ぼくんち」。可愛らしい絵柄とは反対の重く深いテーマが心に刺さります。
四国の田舎の貧乏な漁村。そこに暮らす家族と周辺住民のストーリー。主人公一家は複雑な家庭環境で育ちますが、それは周りの人も同じ。厳しい環境に荒んでしまうことはあっても、根は優しく純粋なのが救いでした。

寄生獣 全10巻
岩明 均
講談社
連載:モーニングオープン増刊→月間アフタヌーン
(1988-1989年/1990年1月号-1995年2月号)
8位は「寄生獣」。生きることは尊い反面、残酷であるということにも気付かされます。大人向けバトルマンガとしても楽しめます。
平凡な男子校生・泉新一にある日異変が。なんと、人間を捕食する性質を持つ寄生生物に右手をのっとられてしまったのです。そんな中起こった同時多発殺人事件。右手の寄生生物・ミギーと新一は共生しながら、寄生生物と対峙しますが……。

めぞん一刻 全15巻
高橋留美子
小学館
連載:ビッグコミックスピリッツ
(1980年11月号-1987年19号)
9位は「めぞん一刻」。不朽の名作恋愛漫画。軽い気持ちでサクサク読めるのに、最後は心をつかんで離しません。
おんぼろアパート「一刻館」の住人・五代裕作と管理人・音無響子のラブストーリー。奇人変人ばかり集まったアパートの人間模様を高橋留美子が軽快なタッチで描いています。

それでも町は廻っている 全16巻
石黒正数
少年画報社
連載:ヤングキングアワーズ
(2005年5月号-2016年12月号)
10位は、「それでも町は廻っている」。ランキングベスト10内で、もっとも新しい作品です。
嵐山歩鳥の働いているメイド喫茶を中心に話は展開。基本的に1話完結で、内容は日常を描いたコメディ、事件を解決するミステリー、感動モノなどさまざま。
以上、漫画博士たちが選んだ「おすすめ完結漫画 」ランキング10選でした。
さて、ここからはランキングには入らなかったものの、絶対みんなに紹介したい「最高の最終回」を迎えた漫画 たちのご紹介です。5人の識者が自分の推しを3冊ずつセレクトしてくれました。

この世界の片隅に
こうの史代
双葉社

ドラえもん(6巻)
藤子・F・不二雄
小学館

小さな恋のものがたり
みつはしちかこ
学研

自虐の詩
業田良家
光文社・竹書房

花男
松本大洋
小学館

俺節
土田世紀
小学館

女の体でイキすぎてヤバイっ!
森島コン/鱗
スクリーモ

orange
高野苺
集英社→双葉社

鉄コン筋クリート
松本大洋
小学館

三国志
横山光輝
潮出版社

お~い!竜馬
武田鉄矢/小山ゆう
小学館

ゴッドサイダー
巻来功士
集英社

柔道部物語
小林まこと
講談社

サバイバル
さいとう・たかを
小学館・リイド社

みどりのマキバオー
つの丸
集英社
以上、識者がオススメする個人的「最終回が最高」な完結済みマンガのご紹介でした。