03.18Wed/水

LOCARI(ロカリ)

知れば知るほどクセになる。「スリランカ料理」がブームの予感

各国の料理が日本に居ながらにして味わえる昨今、これから来るグルメトレンドとして注目を集めているのが「スリランカ料理」です。スパイシーなのに甘さや深みがある料理の数々は、一度食べるとクセになる味わいですよ。

スリランカ料理がブームの予感

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八角や山椒が香る「台湾料理」に、すっぱ辛さがやみつきになる「タイ料理」……。いまや日本にいながら、世界中の郷土料理を楽しむことができる時代です。

「現地のグルメを食べるために世界を旅する」くらいグルメ好きな筆者のアンテナに、いまもっとも響いているのが「スリランカ料理」。

「なんとなく辛そう……」「カレーのイメージ?」とまだまだ情報が少ない未知の領域。しかし、いざその世界に触れてみると、日本料理との共通点もありつつ、味わったことのない風味を楽しめたりと、知れば知るほど引き込まれる注目のグルメなんです。

「知らないなんてもったいない、食べないなんてもっともったいない!」そんなスリランカ料理の奥深い世界をシェアします!

スリランカ料理の4つの魅力

1. なにはなくともスパイス!

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スリランカ料理の味の要が「トゥナパハ」というミックススパイス。スリランカで使われるシンハラ語で「トゥナ」は数字の「3」、「パハ」は「5」を意味します。

「コリアンダー」「クミン」「フェンネル」の3種類を組み合わせた「トゥナ」に、さらに「シナモン」や「カルダモン」を加え、各家庭でオリジナルの「トゥナパハ」をブレンドします。

スリランカカレー特有の深みのある味わいは、この「トゥナパハ」なしには語れません。

2. あらゆる料理にココナッツ

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スリランカではあらゆる料理にココナッツが使われています。それもそのはず、なんとスリランカのココナッツ生産量は世界第5位。

ココナッツは果肉にはじまり、ココナッツオイルやココナッツミルク、ココナッツシュガーとほとんど捨てる部分がありません。

Photo by muccinpurin
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こちらは削ったココナッツとみつばを混ぜた、スリランカ版サラダ「みつばのサンボル」。こうしてサラダにしたり、ピリ辛に炒めて「ココナッツふりかけ」にするなど、さまざまな形でココナッツが登場します。

シャリシャリとした食感と、ほんのり甘いココナッツは、スパイシーなスリランカ料理のやさしい癒しのような存在です。辛いカレーとココナッツの甘さが交互に押し寄せてくる……。このメリハリが、スリランカ料理にハマるひとつの理由です。

3. スリランカ流かつお節「ウンバラカダ」

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海に囲まれたスリランカは、海産物が豊富。なかでも「モルディブフィッシュ」と呼ばれるかつおは、日本のかつお節のように加工され「ウンバラカダ」として親しまれています。

「ウンバラカダ」はパウダー状なので、カレーや和え物に混ぜることでダイレクトに旨みがプラスされます。

先にご紹介した「みつばのサンボル」のやさしく親しみやすい味わいは、この「ウンバラカダ」のおかげでした。カレーにかつお節は意外かもしれませんが、スパイスの辛味をかつお節の旨みがマイルドに包んで、いいコンビネーションを生みます。

4. バランス感覚抜群な5つの要素

Photo by muccinpurin
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「甘味」「辛味」「苦味」「酸味」「塩味」の5つの要素が、バランスよく調和するスリランカ料理。スパイスで味付けしたチキンも、トマトの酸味やキウイの甘みを合わせることで、ひとつの料理のなかでしっかりバランスが取れるようになっています。

スパイシーなカレーに「サンボル」を添えるのも、辛さを甘さで中和するのが目的。この組み合わせのおかげで、ある程度辛いカレーでもおいしく食べられるんです。

まずは、4つのスリランカ料理に挑戦!

数あるスリランカ料理のなかで、初めてでも食べやすい料理をピックアップしてみました。

1. スパイシーからマイルド系まで「スリランカカレー」

Photo by muccinpurin
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日本でもここ数年ブームを巻き起こしている「スリランカカレー」。スリランカの国民食とあって、その種類は数え切れません。各家庭によってスパイスや具材の組み合わせが無数あるので、毎食食べてもまったく飽きないんだそうです。

スパイスが効いた辛いカレー以外にも、マイルドで日本人でも食べやすい味がたくさん。「エビカレー」はエビの旨みと、ココナッツのマイルドさが絶妙なバランスです。この深みはさすがスパイス大国スリランカ……と感心してしまうおいしさ。

Photo by muccinpurin
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こちらは「じゃがいものカレー」。ココナッツベースのカレーに、「カレーリーフ」と甘い風味を持つハーブ「パンダン」が香るマイルドな味わいです。

Photo by muccinpurin
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現地では「インディアッパ」という米粉で作った麺に、カレーをかけて具とともに手でほぐしながら食べます。これだけだとまとまりが悪いんですが、カレーの具であるじゃがいもの粘りが、全体をうまく繋いでくれます。

「スプーンで食べても同じでしょ……」と半分疑いながら、手を使って食べてみたんですが、その味の違いに驚きました。具がペースト状になることで味がなじみ、口に入れた瞬間にマイルドさの波が押し寄せます。

日本ではカレーを手で食べる機会はほとんどありませんが、スリランカカレーはぜひ手を使って食べてみてください。味わいがガラッと変わりますよ。

2. スパイシーさにハマる「ビリヤ二」

Photo by muccinpurin
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「ビリヤニ」は、スリランカをはじめ、インドやパキスタンなどで広く親しまれる炊き込みごはん。実は「世界三大炊き込みごはん」のひとつにも選ばれているんです。

鶏肉やマトンなどの肉とスパイスを一緒に炊き込んだ、ピリッとした辛さがやみつきになる味です。

添えられたゆで卵をくずせば、黄身のマイルドさが加わってぐっと食べやすく。これもスリランカ料理ならではですね。そのバランスの妙に感心してしまいます。

3. おやつに最適!サクサクの「パティス」

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「パティス」はスリランカ風の餃子。パイに近い厚めの皮に具を包んで、カリッと揚げています。

こちらはじゃがいもに、ひき肉とスパイスが入ったパティス。ケチャップとグリーンチリを添えるのがスリランカ流です。

現地では食事というよりスナック感覚で食べるそうで、揚げる以外に焼いたパティスや具材もさまざまなものが使われるようです。

4. 癒しのプリン「ワッタラッパン」

Photo by muccinpurin
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もっともポピュラーなスイーツが「ワッタラッパン」と呼ばれるスリランカ風のプリン。

ココナッツミルクにココナッツシュガーをプラスして、仕上げにかけるシロップも「ヤシの蜜」というココナッツ尽くしのプリン。日本のプリンよりも卵を多く使うので、しっかりと固い仕上がりです。

一番の特徴はナツメグが入ること。ナツメグのスパイシーさで、甘さが引き締まって食べやすく、気づくとまたひと口……。

辛いものが多いスリランカ料理の最後に食べるワッタラッパンは、癒しの味です。

まずはスリランカ料理を体験して!

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筆者も実はスリランカ料理を食べる前、どんな料理なのかまったく想像がつきませんでした。実際に食べて取材を進めていくと、その魅力にぐんぐん引き込まれている自分に気づきました。

「百聞は一見に如かず」まさにそんな表現がぴったりなスリランカ料理。辛さと甘さ、旨みが詰まった独自の食文化を体験してみてはいかがでしょう。

店舗情報

今回ご紹介した料理はこちらで味わえます。中目黒で25年続く、東京でスリランカ料理を語るうえで外せないお店です。

取材にご協力いただきありがとうございました。

■店舗名:セイロン・イン (Ceylon Inn)
■最寄駅:中目黒駅より徒歩2分程度
■電話番号:03-3716-0440
■営業時間:【月】11:30~14:30
【火~土】11:30~14:30、17:30~23:00
【日】17:30~23:00
■定休日:月曜日のディナータイム、日曜日のランチタイム
■禁煙・喫煙:分煙(ランチタイムは禁煙です)
■wifi:なし
■参考URL:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13008189/

■公式HP:http://ceyloninn.jp/

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この記事のライター

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