仕上げのほんのひと手間で、料理の見た目を劇的に変える「飾り食材」。あるとないとでは、仕上がりに大きな違いが出るんです。味もさることながら、料理はまず見た目が大事!「飾り食材」を有効に使って食欲をそそる魅力的な料理に近づきましょう。
料理に「何か足りない…」そんなときは

料理の仕上げの段階で、「あれっ…何か足りない…」そんな風に思うことはありませんか?盛り付けも美しいのに、なんだかしっくり来なかったり……。
そんなときは、仕上げに「飾り食材」をあしらうだけで、全体が引き締まって料理がグッと映えるんです。
ほんのひと手間で料理の見た目が劇的に変化する、あると便利な「飾り食材」を見ていきましょう。
薬味としても使える!緑の食材
切り方でイメージチェンジ「万能ねぎ」
飾り食材の定番「万能ねぎ」ひとつとっても、切り方しだいでまったく印象が変わります。
定番の小口切りに加え、斜め切り、先の部分をカットせずに料理に添えることもあります。
こちらは小口切りを使用した例。甘酢が絡んだ鶏肉の炒め物に、万能ねぎをあしらいました。
すでにれんこんの穴で見た目に動きがあるため、シンプルな小口切りで彩りだけを添えています。
こちらは半熟の炒り卵を添えたエビチリ。お皿全体で動きが少なく、のっぺりとした印象だったので、あえて斜め切りのねぎで動きを持たせました。
包丁の先をまな板に立て、手前に引くようにして切るとスパッと美しくカットできますよ。
洋風な料理に欠かせない「パセリ」
洋風の料理に欠かせない差し色といえば何といっても「パセリ」。
生のパセリを葉の部分だけ摘んで刻み、水分を取ってから冷凍しています。これならいつでもそのまま使えるので、ストックしておくととても便利ですよ。
パクチー(香草)・みつ葉・セリ
「よだれ鶏」の仕上げに、パクチー……ではなくみつ葉を添えて。
香りのいいパクチーですが、その独特な香りゆえに好き嫌いが分かれる食材ですよね。苦手な方はセリやみつ葉がおすすめです。
爽やかな香りと、立体的な葉っぱの形で、炒め物や煮物など茶色になりがちな料理に彩りを添えてくれます。
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こちらは、七草粥ならぬセリだけをトッピングした「一草粥」。
葉の形が丸く、パクチーや三つ葉ともまた違った印象ですね。
最近では、飾り用に葉が小ぶりな「姫みつば」という品種も流通しています。飾り用にちょうどいいボリュームで重宝しますよ。
ほかにも緑の飾り食材として多用するのがタイム。洋風の料理だけでなく、タルトなどのお菓子にも使えます。
スープの仕上げにタイムを。
冬場は寒さに耐えるために木化(もっか)して茎が茶色く固いものが多いですが、夏場は青々として美しいものが出回ります。
ピリッとキュートな引き立て役♪ 「ピンクペッパー」
クリーム煮やシチューなど、白いソースにポチッとキュートに華を添える「ピンクペッパー」。
ブラックペッパーやホワイトペッパーなど、料理の味や風味を左右する調味料というよりは、彩りとして使われることが多いのがピンクペッパーです。
ウルシ科のコショウボクという木の果実を乾燥したもので、ほんのり香りがするだけで、特に辛くはありません。
シチューやクリームソースなど、白い料理にパセリと組み合わせて飾ると、一気に冬らしくクリスマスのような印象に。
カルパッチョやリエットの仕上げに彩りとしても使われます。
韓国料理の必須アイテム「糸唐辛子」
唐辛子を多用する韓国料理では、飾り食材でも唐辛子が登場します。
絡みの少ない唐辛子を乾燥させて細切りにした、まさに糸のような「糸唐辛子」は、香りこそ唐辛子ですが、ほとんど辛味を感じません。
鍋の仕上げにちょっとのせるだけで、本場韓国の雰囲気が増しますね!
鍋や煮込み料理など、差し色として赤がないときにパラリ。
糸のような細さなので、乾燥すると細かく砕けてしまいます。ジッパー付きの保存袋に入れてなるべく乾燥しないよう保管しましょう。
【番外編】スイーツにも彩りを
スイーツの仕上げにミントやセルフィーユは定番ですが、ちょっとした上級テクニックをご紹介します。
プラムを焼き込んだタルトに刻んだピスタチオを散らして。
焼きっぱなしのお菓子は色合い的に地味に見えやすく、かといって生のミントを飾っても統一感に欠けてしまいます。
そんな時に重宝するのがピスタチオ。細かく刻んでパラリとかけて、全体をパキッと引き締めてくれます。
こちらはライムを使ったクリームに、ライムゼスト(ライムの皮)を削ってアクセントに。
クリームだけではぼんやりしがちなところに、緑色が入って実に鮮やか!皮は香り成分が一番強い部分なので、爽やかな香りもプラスしてくれます。
皮を使うときはなるべく農薬を使っていないものを、よく洗って使ってくださいね。
「飾り食材」は仕上げの魔法♪
料理を、最後の最後で格上げしてくれる「飾り食材」。
いつも使っている食材でも、切り方を変えたり組み合わせを変えるだけで、同じ料理もまったくイメージが変わってくるのが料理の面白いところ。
まさに、飾り食材は料理の仕上げの魔法です♪