旬のお魚で作った「干物」の味わいは格別なものですよね。そんな干物を家庭で簡単に作る方法をご紹介します。便利アイテムを使って、「干す」という工程を省いて作る方法は画期的!従来の干す方法も合わせてご紹介しますので、ぜひ自家製干物作りに挑戦してみてくださいね♪
便利アイテムを使えば干物作りは簡単!

旬のお魚を使って、自家製の「干物」を作ってみませんか?作り方は簡単!むずかしく考えなくても、調味して干すだけで自分好みの干物を作ることができるんです。
今回は、従来の干物の作り方に加えて、干さないで干物を作ることができる画期的な便利アイテムもご紹介します。自家製の干物の格別な味わいを、ぜひ体験してみてくださいね♪
「アジの一夜干し」の作り方(脱水シートを使って干さずに作る方法)
それでは、まず「アジの一夜干し」の作り方からご紹介します。"ひもの"というと、網にのせて外で干すイメージがありますが、今回は「浸透圧脱水シート」という、プロの調理人も使う便利なアイテムを利用して作りたいと思います。
"干す"という作業なしに、冷蔵庫に一日寝かせるだけでとても簡単に干物を作れて、その味わいは深い旨みでいっぱい!トライしてみる価値ありですよ♪
材料

・アジ(干物用に開いたもの)
・塩と水(水1リットルに対して塩100gくらい)
・浸透圧脱水シート
今回は、「浸透圧脱水シート」を使って冷蔵庫で干物を作るので、ざるや網などの干す道具はいりません。アジはお魚屋さんで干物用に開いてもらうことができますよ♪
作り方

大きめのバットやボールに水と塩(水に対して10%ほどの塩)をよくかき混ぜて溶かします。開いたアジを軽く洗い、余分な水分を拭き取ったら塩水に漬けます。漬ける時間は20~30分で、魚の大きさや厚みにより調整してください。

アジをクッキングペーパーではさみ、しっかり水気を拭き取ります。

今回の干物作りには「浸透圧脱水シート」を使用することにしました。このシートは、素材の水っぽさや生臭みを取り、旨みも凝縮させる便利なアイテム。解凍後の刺身の身をしめたり、焼き魚をする前の脱水にも使用できます。
"干す"という作業なしに、一日冷蔵庫で寝かせるだけで干物を作ることができるので、想像していた干物作りよりもはるかに簡単で魅力的!ほんとうに干さずに干物が作れるのか楽しみになってきます♪

筆者が購入したシートは25×35cmの大きさのものが連なったロール状になっていて、1シートずつ切り離して使用します。食品用の半透明フィルムの中に水あめ成分と昆布成分が入っていて、水分や生臭みが吸収されて旨みだけが残る仕組み。
通販で購入することができ、サイズや枚数などいろいろそろっているので、使用目的に合わせて選んでみてくださいね♪

脱水シート2枚でアジを挟むように包みます。シートがアジに密着するように、手で軽く押さえて空気を抜くと効果的です。筆者が購入したアジは大きくて身の厚い立派なものでしたが、全体をしっかりと包み込むことができました。

シートで包んだアジを、バットや保存袋に入れて冷蔵庫で一日寝かせます。外で干したりしないので衛生的ですよね。またシートは表裏がないので、たくさん干物を作りたいときには重ねて加工することもできますよ。

丸一日冷蔵庫で寝かせたら、アジの一夜干しの完成です!シートの中のアジは、身の色も干物っぽく変化しているのがわかります。シートが魚にピタッと密着していて、"いい仕事"をした感じが伝わってきますよ♪

シートをゆっくり剥がしてみると、身が引き締まったアジが登場しました。シートは水分を含んで重くなっているので、その分魚の水分が抜けているのでしょう。生臭さがなくなり、おいしそうな干物の匂いがしていますよ♪

こちらが今回できあがったアジの一夜干しです。生の状態より色濃くなり、水っぽさもありません。表面がほどよく乾いて、まさに「ひもの」という状態になっています!

水分が適度に抜けた身は、ぷっくりとしておいしそう!できあがったら、これ以上乾かないように、ラップで包んで冷蔵庫で保存します。
ほんとうに干すことなしにお魚の一夜干しができるのか半信半疑でしたが、立派な干物ができあがったのでとても感激しました。この方法だと天候を気にすることなく、確実においしい干物を作ることができますよね。
あとは焼いてその味わいを確かめるのみ!とても楽しみです♪
「イカのひもの」の作り方(干し網を使って外干しにする方法)
次に「イカのひもの」の作り方をご紹介します。アジの一夜干しは、脱水シートを使って無事作ることができたので、イカは、干し網を使って外に干すという従来の方法で作ってみたいと思います。
材料

・イカ
・塩と水(水1リットルに対し30gくらい)
・ひもの専用干し網、または竹ざるなどの干す道具
・竹串2~3本
イカは比較的さばきやすいので、自分で開くことにしました。お魚屋さんでも「ひものにしたい」旨を伝えると、きれいに開いてくれますよ。
作り方

軟骨と口、目、ワタを取り除いて開いたイカを、きれいに水洗いします。水分を拭き取ったら塩水に漬け込みます。塩水は濃度が3%くらいがおすすめですが、好みに応じて調整します。
漬ける時間は20分ほど。イカは漬かりやすいので、"漬けすぎ"に注意してくださいね。

漬けあがったイカの水分を拭き取り、干した時に丸まらないように、竹串を十字に刺しておきます。

ざるやネットなどの干す道具にイカを並べて、外の風通しのよい場所で干します。天候や季節によって干す時間は異なりますが、できあがりの目安は、表面が乾いて汁気がなくなるくらい。
たまに様子を見ながら、昼間なら4~5時間くらい、夜間ならひと晩干してみて乾き具合を調整します。

筆者はひもの専用ネットを庭先に吊るして干しました。ネットは干す場所が何段かあるので省スペースで、また風通しがとてもよいので早く乾かすことができます。
通信販売などでリーズナブルな価格で手に入り、ひとつ持っているととても便利なアイテムです♪

筆者が干した日は冬季で気温も低く陽ざしも弱かったので、昼間干したあと、外にひと晩干して表面が乾いたところで取り込みました。下足がずいぶん細くなってカリカリの状態になりましたが、身はまだまだやわらかさが残っています。

表面が乾いて少しシワシワの箇所も。全体的に生なましさがなくなり、しっとりとやわらかいイカのひものができあがりました。干している途中で様子を確認する手間はかかりますが、「漬ける」と「干す」のみのシンプルな工程で作ることができました。
外干しにして干物を作ると、天候や干し時間でできあがりが異なるので、いろいろなタイプの干物を味わえるところが魅力的だと思います♪
「アジの一夜干し」と「イカのひもの」を実食♪

それでは、できあがった2種類の自家製干物をいただきます!アジの一夜干しは、こんがりと焼いて大根おろしとレモンを添えてみました。旬の肉厚のアジに塩気がほどよくいきわたり、旨味が凝縮された絶品の仕上がりです!
ホクホクとした身はしっとりしていて食べやすく、どんどん箸が進みます。ご飯はもちろんのこと、日本酒やビールにもぴったり!こんなにおいしい干物を自分で作ることができたことに感動です♪

イカのひものは、焼きすぎるとぱさついてしまうので、炙るように軽く焼いてみました。しっとりとやわらかく、焼いたイカの風味が食欲をそそるひと品の完成です!
噛み締めると旨味がじゅわっと溢れだす幸せ!自分で手間をかけて作ったという達成感も味わえます。ぜひ生姜醤油や、マヨネーズに七味を加えたものにつけて食べてみてください。おすすめです♪

今回は、脱水シートを使って干さずに作ったアジの一夜干しと、ネットを使って外に干したイカのひものの両方を食べ比べ。どちらもお店で買ってきたものよりも確実においしいことを実感しました。
作りやすさという点では、天候を気にせずに作れる「脱水シート」を使う方法が秀でていますが、干物作りそのものを楽しみたい場合には、ネットやざるを利用して「干す」方法がおすすめです。どちらも「自家製」という点が共通していますので、おいしく作れることは間違いなし!お好みで試してみてくださいね♪
簡単に作れました♪

家庭で「干物」を作るとなると、むずかしそうでなかなかチャレンジする気になれないかもしれません。しかし、実際に作ってみるととても簡単!かなりてきとうに作っても、旨味たっぷりの干物が失敗しらずで完成します。
特に今回ご紹介した「脱水シート」は、上質な干物を必ず作ることができるのでおすすめです♪ ぜひお試しを!