03.18Wed/水

LOCARI(ロカリ)

[渋谷区ふれあい植物センター]日本一小さな植物園で、雨の日も癒やしのひとときを

雨の日、おでかけ先に迷ったらぜひ訪れてほしいのが「渋谷区ふれあい植物センター(しぶやくふれあいしょくぶつせんたー)」。「日本で一番小さな植物園」として知られるコンパクトさながら、緑豊かな癒やしの時間がゆったりと流れる空間です。2004年の開園以来20年以上愛され続け、2023年7月に「農と食の地域拠点」をテーマにコミュニティ型植物園としてリニューアル。館内には果樹を中心とした食べられる植物が生い茂り、小さなカフェスペースでは、植物由来のドリンクやスイーツも楽しめます。

雨でも楽しめる! 渋谷駅から徒歩圏内の小さな植物園

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東京・渋谷の駅近にありながら、静かな時間が流れる「渋谷区ふれあい植物センター」。渋谷駅新南口から明治通りを恵比寿方面に直進して東交番前の交差点を右折し、一つ目の角を左に曲がると、ガラス張りの温室が現れます。渋谷駅新南口と恵比寿駅のほぼ中間に位置し、どちらの駅からも徒歩約12分というアクセスのよさも魅力です。

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スタイリッシュなロゴが目印

20年以上前から地域に親しまれてきた「渋谷区ふれあい植物センター」は、設備の老朽化による休園期間を経て、2023年7月に大きくリニューアル。新たに掲げられたコンセプトは「育てて 食べる」というもの。

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入口の周囲をぐるりと囲むように植物が植えられていて、足を踏み入れる前からワクワク。古木のスペインオリーブ、料理やドリンクにも使われるミントなどのハーブ類、デザートやサラダに使うためのエディブルフラワーのほか、アーモンドの木や温州みかんなど、渋谷ではなかなか見かけないユニークな植物が育てられています。

130種類以上の熱帯植物とふれあえる癒やし空間

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館内に入ってすぐ目に入るのが、小さなシアタースペース。ここでは「渋谷区ふれあい植物センター」で育てられている植物や野菜たちの成長の記録や、館内で開催されるワークショップやイベントの様子などを映像で見ることができます。

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入口付近には、2025年4月に新たにスタートした「水のなかの植物園」のコーナーがあります。水草や水辺の植物が生い茂るなかに熱帯魚がゆったりと泳ぐアクアリウム。魚の排せつ物を植物の栄養にし、その植物が水をきれいにしてくれるという、魚と植物が共存する地球の縮図のような空間です。

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生き物の息吹と自然の循環を体感してみよう

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1階にはメインのボタニカルガーデンがあります。「渋谷区ふれあい植物センター」では、外や屋上も含め全部で130種類以上の植物が育てられています。建物の中はまるで南国の果樹園のような雰囲気で、マンゴーやグアバなどの熱帯果樹が中心。ほかにも、食べられる下草系の植物も。ここで育てられている果物はタイミングがよければ試食することもできるので、見るだけでなく味わって楽しむなど、五感で植物の恵みを感じることができます。

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タマシダやオニヤブソテツなど山菜系の植物も見られる

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熱帯で栽培されるサンジャクバナナ。取材時はそろそろ収穫の時期を迎えるころ

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南米の植物のジャボチカバ。直接木につぼみがつき、花を咲かせ、実をつけるのが珍しいとされる

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少し進むと、突き当たりに休憩スペースが。取材時は、カップルがゆったりと談笑していました。入ることはできないですが、休憩スペースの奥にはタイバジルやタイミント、レモングラスといったアジアンハーブのスペースがあります。周辺にはライチやマンゴー、グアバなど南国の果樹が植栽され、まるで南国リゾートでゆったりと過ごしているような気分にひたることができます。

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1階の中央には「Music of Plants(みゅーじっく おぶ ぷらんつ)」とよばれる、とてもユニークな空間があるので、ぜひ体験を。ここは、植物から発せられる微弱な生体電位をもとに変換された「植物が奏でる音楽」を聴けるスペースです。現在は4種類のパターンの音楽が作られているそうで、取材時はパイナップルとジャブチカバの音楽を体感できました。

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中は天井が低く、くぐって入る造りになっています。「植物が奏でる音楽」は、アンビエントで浮遊感のある心地よいサウンド。ドーム型の設計により、音に心地よく包まれるような独特な体験ができます。同じ植物でも1日のバイオリズムで生体電位が変化し、ここで聴くことができるのは、録音されたそのときだけの特別な音色だそう。神秘的な感覚にひたることができますよ。

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同じく1階には、レタスやミズナ、ルッコラなどのサラダ野菜を水耕栽培しているエリアもあります。赤・青・緑の3色のLEDライトが日光の代わりとなり、季節や時間を問わず植物を育てています。ここで収穫したサラダ野菜は、フレッシュで味もおいしいと評判だとか。2階のカフェで食べられるというから、楽しみですね!

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2階へ続く階段を上がり、カフェへ向かう途中には、希少なコーヒーノキ「ティピカ」が並んでいます。コーヒーの種子は豆として利用されるため、カフェで「コーヒーゼリー」として味わえる日も近いかもしれません。そのほか、日本では珍しいドラゴンフルーツなども育てられています。

育てた野菜を味わえるカフェやワークショップも

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2階には、植物に囲まれたカフェスペースがあります。時間帯によってメニューが変わり、ランチタイムには北海道産のスペルト小麦の全粒粉を100%使ったピザや、新鮮なサラダボウル、カフェタイムには季節のスイーツやドリンクが楽しめます。ディナータイムは生産元が明確な食材をできるだけ使用。特にアニマルウェルフェアに配慮して育てられた、グラスフェッドビーフとナチュラルポークを使ったジューシーなハンバーグが人気メニュー。植物に囲まれた空間で、食と自然の調和をゆったり味わえます。

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1階を見下ろせる柵沿いの席が空いていたら、ラッキー! 眼下にはガーデンの南国植物たちが豊かに茂り、緑のジャングルを見渡すようなぜいたくな景色が広がっています。癒やしの景色を眺めながら、ゆったりとお茶や食事を楽しめる特等席ですよ。

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今回は、1階の水耕栽培スペースで育てられた新鮮な野菜をたっぷり使った「有機サラダボウル」と、見た目も華やかでフォトジェニックな「ボタニカルピンクレモネード」をオーダー。

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「有機サラダボウル シェアサイズ」990円

「有機サラダボウル」の葉物野菜は、園内の水耕栽培で育てられた新鮮なものを使用。そのほかにも、契約農家から仕入れたムラサキダイコンやダイコン、シロップ漬けのパイナップル、ズッキーニなどが並び、フェンネルやチャービルといった香り豊かなハーブも彩りを添えています。味付けは、フレンチドレッシングでさっぱり。こちらは2~3名でシェアできるサイズで、ひとり用のミニサイズも385円で用意されています。

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「ボタニカルピンクレモネード」650円

園で収穫されたギザギザの葉が特徴的なローズゼラニウムとローズマリーがトッピングの、見た目にも楽しい「ボタニカルピンクレモネード」。飲むたびにさわやかな香りが広がり、少し乾いたのどを潤してくれます。ピンクの見た目もかわいい!

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カフェでくつろいだら、3階に上がってみましょう。3階には広々としたギャラリーがあります。ここはおもにイベントスペースとして使われ、毎週さまざまな食関連のイベントが開催されています。展示会やワークショップの内容も豊富で、クラフトチョコ作りやベランダで始められる家庭菜園講座、生ゴミを活用した堆肥作りのコンポスト講座など、都会にいながら農や食に親しめるイベントが充実。椅子がずらりと並んでおり、ゆったりと本を読みながら、眼下に広がる植物園の景色を楽しんでくつろぐこともできます。

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カカオを栽培するプロジェクトがスタート。カカオは1階と4階で栽培されている

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園長おすすめ図書のコーナー。「渋谷区ふれあい植物センター」の掲載誌なども

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4階の屋上ファームは、イベント開催時のみ一般来園者の入場が可能。お茶やホップ、ハーブなどの栽培が行われているほか、アボカドやアーモンド、カカオも育っています。

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収穫したハーブは随時ドライにされ、丁寧に管理されている

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受付横のショップでは、新鮮な野菜のほか、家庭菜園に役立つコンポストなどの道具も販売しています。2階のカフェで食べられるピザやドリンクのテイクアウトも可能。

■「渋谷区ふれあい植物センター (しぶやくふれあいしょくぶつせんたー)」
住所:東京都渋谷区東2-25-37
TEL:03-5468-1384
営業時間:【植物園】10~21時(入園は20時30分まで)
【カフェ】ランチ 11~14時30分
カフェタイム 14時30分~17時
ディナー 17~22時(20時フードLO、20時30分ドリンクLO)

Text:松崎愛香
Photo:斉藤純平

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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この記事のライター

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