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[2026年の手帳選び]44種類のtorincoⓇに隠されたこだわりとは?人気手帳の制作秘話を公開!

毎年秋めいてくると書店や雑貨店に現れる「手帳は高橋」と書かれた手帳コーナー。高橋書店は1939年に出版社として創業した。最近ではベストセラー「ざんねんないきもの事典」を世に出したことでも有名だが、日記や手帳を発売してから70年以上のキャリアを誇る老舗中の老舗として、その商品への信頼は厚く、人気も高い。

お話を伺ったのは…日記事業部  栗田さやかさん

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高校2年生と中学2年生のお子さんを持つ、キャリア24年のワーキングマザー。

「こんなに長く自分が働けるとは思ってなかったんですよ(笑)もともと本好きだったので出版社志望で入社して、いくつかの部署を経験し、思えば山あり谷ありでした。色々ピンチもあったけど、何事も自分次第! 自分のアイデアが商品になり、お客さまの手に渡って1年間大切にしてもらっているんだと思うとうれしくて……。今は後輩たちと一緒にチームで動くことも多くて楽しいです。彼女たちと共に悩みつつ業務と向き合う日々です。」

「手帳は高橋」

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カバー画像のカラフルでキュートなtorincoシリーズとは対極にあるような真っ黒で大き目のこのビジネス手帳[No.67]デスクダイアリーが、「手帳は高橋」の人気ナンバーワンなのだとか。

そう言えば、他社でもこのタイプの手帳がロングセラー&ベストセラーだと伺ったことがある。ビジネスシーンではスケジュールはデジタルで共有するのがセオリーだと感じるが、個人レベルではアナログ志向の人も多いようだ。

プレーンで高品質!「torinco」シリーズ

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「持っていて、気分がいい。書いていて、気持ちいい。」

torincoのサイトにはこんなコピーが添えられている。言葉の通り、シンプルなデザインに流行を反映した美しいカバーの色に目が奪われる。くすみカラーが2026年版も人気とのことだが、ルビーレッドやウォームアクアなど明るいカラーもEC限定で登場した。

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「1冊だけを手に取るとくすみカラーはとても可愛いのですが、書店などでおなじみの什器での展開(陳列)では、全てがこのトーンだと少し沈んで見えることもあって……なので、torincoのイメージの範囲内で明るめの色も取り入れています。シリーズ全体での見え方も大切にしています。」
視野の広いコメントにはベテランならではの説得力がある。店頭に並ぶ状況を踏まえての工夫をひとひねり、ということ。

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ファンイベントでは「毎年違う色を使います!」と、数年分のtorincoを持参する方もおられるとか。

「新色を取り入れたくて、色のセレクトにはかなり悩むのですが『毎年同じ色を使っています』という方もいる反面、カラフルなtorincoの良さを気に入っていただいているという部分が感じられて自信になりました。」と、ホッとしたような明るい笑顔。

栗田さんの手帳は?

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「私ですか? 私はマンスリーが好きですね。もっぱら仕事専用です。家族のスケジュールは『週末は部活』『来週は期末テスト』『夕飯いらない』とか(笑)もう書くことが多すぎちゃうのでデジタルで共有しています。でももともと文房具も文字を書くことも大好きなので、筆記具も色んなものを使うんです。種類は増える一方で、どんな筆記具でも書きやすい手帳を作るのは、どんどんハードルが上がっていると感じます。」と、ちょっと苦笑い。

約1%しかない原料との闘い!

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相当なご苦労が? と思いお聞きすると……
「実は、紙は作るときには99%が水でできているため品質調整をするのが難しいんです。同じレシピで作ってもちょっと違う、みたいなことも発生します。品質を確認するためには毎回多くのメーカーさんのあらゆる筆記具でにじみや裏抜けをテストする必要があります。それに加えてtorincoはイラストを描いたりデコるのを楽しみにされている方も多いので、マーカーやシールの色が映えるよう、紙の色は白っぽくするなど、色んなハードルがありますね。」

torincoのひみつ

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torincoシリーズは2019年に3シリーズからスタートして、2026年版では12シリーズ、44点のラインナップを誇る超人気アイテムに成長した。栗田さんお気に入りのマンスリーの他、ウィークリーではレフト、バーチカル、ブロックなどのフォーマットやサイズの豊富さはもちろんのこと、フォントや罫線や方眼の太さや色にも独自のノウハウが詰まっている。

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例えば、この「スピン」と呼ばれる「しおりひも」にも秘密がある。
「1日に何度も引っ張っても取れないように、背の部分にのりで接着した上からシールを貼り付けて強度を高めています。このスピンそのものもオリジナルで、ほつれません。色はウィークリーには2本あって、2本のうち1本は全てグレーなんですけど、もう1本はカバーの色によって変えています。気づいてもらいにくいところですけどね(笑)。」

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その他にも、インデックス部分は特殊なニスを表に4回、裏にも4回塗って補強しているとのこと。

スピンやインデックスの耐久性をここまで追求しているとは……やはり「手帳は高橋」で間違いない。

人気は2番、3番、8番

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torincoシリーズは、中身のフォーマットとサイズの違いを番号でネーミングされている。例えば、上の写真は左から2、3、8という具合で12種類のフォーマットが揃う。

「torinco2は、マンスリーとメモのみのシンプルな手帳。B6サイズなので1日のブロックが大き目です。torinco3は2をコンパクトにしたタイプで、持ち歩きやすいサイズですね。torinco8はウィークリーでブロックタイプ。スマホと併用する方に人気で、タスク管理やライフログにぴったりです。」

気になる…ざっくりバーチカル

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全種類を拝見して気になったのが、このtorinco7、通称ざっくりバーチカル。
3つに分割された箇所は「午前・午後・夜」「仕事・プライベート・To Do」と書き分けたり「家族の予定」を書き込むのもいい。メモ欄はチケットを貼ったりデコを楽しむのにもよさそうだ。予定やタスクが少な目でもしっかり埋まりそうなので、バーチカル初心者にはぴったり。

やっぱり「手帳は高橋」

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「1年間を共にするものだから」

栗田さんの手間を惜しまない制作エピソードには「365日を楽しく過ごして欲しい」というユーザーへの愛情が込められていた。

大切なことだから何度も言おう、やっぱり「手帳は高橋」。

2026年は老舗ブランドのキュートなtorincoと明るく元気な1年を過ごしてほしい。

高橋書店 「torinco」  https://www.takahashishoten.co.jp/notebook/torinco/

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この記事のライター

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