自分のことを「気が弱いなぁ」と思っていませんか。気が弱い人の特徴と、その原因とは。また、向いている仕事とはなんなのでしょうか。気の弱さを改善する方法とは。心理カウンセラーの高見綾さんに、解説してもらいました。
自分に自信がなく、いつも他人に振り回されてしまう……。そんな気が弱い自分をなんとかしたいと思っている人もいるかもしれません。
ただし、どんな性格にも長所と短所があります。当然、気が弱い人にも長所はあるのです。
気が弱くなる原因や改善方法、向いている仕事についても紹介しますので、参考にしてみてください。
気が弱い人の特徴と原因とは

気が弱いとされる人にはどのような特徴があるのでしょうか。また、気が弱くなる原因とは。
まずは、そのあたりについて考えてみたいと思います。
診断してみよう! 気が弱い人の特徴

気が弱い人の特徴には以下のようなものがあります。自分にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。
もしたくさん当てはまったなら、ちょっと気が弱いのかもしれません。
(1)声が小さい

自分に自信がない、緊張してしまうなどの理由により、自然と声が小さくなってしまいます。話す内容に自信がないと、語尾が明瞭じゃなくなることも。
(2)落ち込みやすく立ち直りに時間がかかる

仕事がうまくいかないなど自分の思い描いた理想に届かないと落ち込みます。できたところよりも、できていないところに注目しがちなため、自分へのダメ出しが多くなり立ち直るのに時間がかかります。
(3)頼まれると断れない

気が弱い人は責任感が強く真面目なので、頼まれたことはできるだけやろうとします。自分の手が空いていないときでも、「断ったら申し訳ない」「嫌われたくない」「仕事ができない人だと思われたくない」という気持ちから引き受けてしまいます。
(4)人の気分に振り回されやすい

気が弱い人は、人から自分がどう思われているのかを気にします。先輩や上司などが不機嫌でいると、自分に関係がないことでも「私のせいかもしれない」「なんとかしなくては」と思いやすく、人の気分に振り回されやすいです。
(5)コミュニケーションに消極的

わからないことを聞いたり、仕事の進捗状況を報告したりするなど、仕事をスムーズに進めるために必要な働きかけをすることが苦手です。まわりの人と打ち解けるために雑談をするといったことにも消極的です。
気が弱い人の原因

同じ環境にいても、ストレスを感じる人とそうではない人がいるように、物事の解釈の仕方や、捉え方などで自分の見ている世界が変わります。
気が弱い人は、物事をネガティブに解釈し自分にダメ出しをする癖がついています。すると、ますます自信がなくなり気が弱くなってしまいます。
過去に傷ついた経験があったり、成功体験が少なかったりする場合も、気が弱い性格になりやすいです。
また家庭環境や生い立ちが影響しているケースもあります。たとえば親が心配性で子どもに過剰に口出しをしているようなケースや、親がいつも不機嫌で子どもに愚痴を言っているようなケースでは、子どもは親の顔色を伺うようになり自信が持てなくなります。
親と心理的に癒着してしまうことで、他人との境界線が曖昧になり、自分のせいではなくても「私が何かしたのかな。なんとかしなくちゃ」と、他人の領域に踏み込んでしまうことで人に振り回されやすくなります。
気が弱い人のメリット・デメリット

気が弱いことはデメリットばかりではありません。メリットもきちんと知って、活かしていきたいところです。
気が弱い人のメリット
(1)人当たりが良い

偉そうな態度は取らないので、ソフトな印象を与えます。自分の意見を押し通すようなことはなく、相手の意見を尊重するため「話しやすい人」と思われやすいです。
(2)コツコツ取り組める

気が弱い人は基本的に真面目で、物事に対してじっくり取り組むことができます。責任感もあり、最後までしっかりとやりきろうとします。
(3)細やかなことによく気づく

普段からまわりをじっくりと観察しているので、人の気持ちに敏感です。相手の心の機微に気づいて配慮することができます。
気が弱い人のデメリット
(1)気疲れすることが多い

必要以上に気を使ったり我慢したりすることが多いため、人と一緒にいると疲れてしまいます。また、気を使っているわりには、まわりから理解されないことも多いです。
(2)孤独になりやすい

人と積極的に関わることが苦手なため、つながりが感じられずに寂しさや孤独感を抱えやすいです。
(3)やりたいことにチャレンジできない

ネガティブ思考で恐れが強いため、思いついたアイデアがあっても、うまくいかなかったらどうしようと考えて、チャレンジすることに二の足を踏んでしまいます。
気が弱いことを克服・改善する方法

上述のように気が弱いことにも長所はありますが、「損している」と思う場面も多いものです。
続いては、気の弱さを改善するために、日常でできる方法を紹介します。
(1)いつもより大きめの声を出す

相手の目を見て、いつもより大きい声を出すようにしてみるだけでも、印象が随分変わります。相手に伝えようという意識を持つと、より声が届きやすくなります。
(2)「ありがとう」を口癖にする

たとえばエレベーターで、先に行くように譲ってくれた人がいたら、「すみません」と言うよりも、「ありがとうございます」に変えてみましょう。
「迷惑をかけてごめんなさい」という発想から、「おかげさまで助かりました」という発想に変えていくのです。
(3)自分を承認する癖をつける

自分ががんばったことなどをノートに書き出して、自分を承認しましょう。自分にダメ出しを1回したら、その3倍くらいは自分を褒め、承認することで立ち直りが早くなります。
(4)思っていることを表現する練習をする

気が弱い人は、ちゃんとしたことを言わなければという思い込みを持っていることが多く自己表現が苦手です。
「緊張して言葉が出てこないんです」「今考えているので、ちょっと待ってくださいね」など、思っていることをそのまま表現する練習をしていくと、人からも理解してもらえるようになります。
(5)まわりの人を褒める

人の良いところを見つける癖をつけることで、意識が外に向きやすくなります。
相手を褒めることで、良い関係がつくりやすくなりますし、相手からも自分では気づいていない長所を教えてもらえることも。
気が弱い女性に向いている仕事や職業

できれば長所を活かした仕事選びをしたいもの。最後は、気の弱い女性に向いていると思われる仕事を挙げてみます。
転職しようか悩んでいる人は、参考にしてみてください。
(1)事務仕事

コツコツ取り組むことのできる女性に向いています。選べるなら、じっくりゆったり取り組むことのできる職場がいいですね。
(2)研究職

他人との関わりが比較的少なく、黙々と研究を進めていけます。
(3)コンサルタントなどの専門職

専門分野を持つ必要はありますが、顧客相談に応じアドバイスをするお仕事は、人当たりの良さや、相手の気持ちに細やかな配慮ができる性質を活かすことができるでしょう。
(4)在宅でできる仕事

収入が低くなりがちなのが難点ですが、ライター、事務仕事などの在宅ワークはコツコツ取り組めます。メールでのやり取りが多いので、過度なプレッシャーがなく自分のペースで進めていけるはずです。
(5)クリエイティブ職

漫画やイラスト、デザイン、物づくりなどのクリエイティブさを活かせる仕事も、コツコツ取り組むことのできる長所を活かせます。
「気の弱さ」のメリットは活かしつつ強くなろう

気が弱い人は人当たりが良く、細やかなことにもよく気づくことができます。基本的に真面目でコツコツ取り組むことができるのもメリットです。
こういった良さを活かして、自分に合った仕事を探していきましょう。
また、気が弱い人は他人に気を使いすぎて疲れたり、孤独になりやすいというデメリットもあるので、自分を褒めたり承認したりしていくことで優しさの中にも強さを持てるようにしていきたいですね。