仕事において経験を積むことは大事だといいますが、それはどんな経験でもいいのでしょうか? 外資系OLコラムニストのぱぴこさんは、ただ仕事をしているだけでは経験を積んでいるとはいえないと言います。では、どうすれば「経験を積んでいること」になるのでしょう。詳しく伺いました。
仕事において「経験」は重要です。しかし、「仕事に従事する期間が長い=経験を積める」ではありません。
従事した時間が長いほど経験を積んで仕事ができるようになるのであれば、「窓際の人」なんて発生しません。全員がエキスパートになっているはずです。

従事歴=経験が積まれる、ではないと冒頭で述べました。
経験を積むとは「さまざまな物事を体験・経験し、成長すること」を指します。
つまり、ただ期間を重ねるのではなく「成長」に紐づくことが、経験を積んだ結果ということになります。
経験を積む5つのメリット
当たり前体操ですが、同じ経験でもより多くを学び、成長の糧にしていく方がお得です。では、どういった風にお得なのか、経験を積むことの具体的なメリットを見てみましょう。
(1)発言に説得力が出る

発言の信ぴょう性は「その人が本当に理解しているか、経験しているか」に左右されます。
そのため、経験を積んでいると発言に具体性と説得力がでます。根拠がしっかりとしている内容を語れるメリットは大きいです。
(2)物事の判断が早くなる

経験を積んでいると、過去に類似性のある事柄をクリアしている可能性が高まります。
そのため、何かあったときには「この場合はAだな」「この傾向があるならBだな」という形で、過去の経験を元に何を選択するべきかの判断が早くなります。
(3)選択肢が増え、転職などに有利

経験から能力や知識を得られると、職種や業種で選択肢が増えます。
特に日本企業への転職活動においては、スペシャリストよりもジェネラリストとしての経験が評価される傾向にあります。
(4)臨機応変な対応が可能になる

経験を積むと良くも悪くも「まったくの新規の経験」はなくなっていきます。過去の経験に照らし合わせて、何を選択し、どう行動するべきか? の臨機応変な対応ができるようになります。
(5)先を見通すことが可能になる

経験と今の状況を踏まえて、「今後どうなるか」の見通しが立つようになります。
計画を考えるときに「どうなりそうか」が分かる分からないでは、余裕を持った行動ができるかにも差が出るため、非常に重要なスキルです。
経験を積むには待っているだけではダメ

経験を積むには「受け身」の姿勢ではいけません。
経験から多くを学ぶ人は「なぜやるか」の目的意識がはっきりしています。最初に触れたように「ただ仕事をしている」だけでは「経験を積む」とはいわないのです。
与えられた仕事を漠然とこなすだけでは、表面的な理解で終わります。そのため、同じような事象が起きたときにも過去の経験と紐付かず、対処ができません。
正しく経験を積むためにやるべきこと4つ
では、正しい経験の積み方とはどうすればいいのでしょうか? 詳しくご紹介します。
(1)目的を意識し、応用可能な範囲を考える

人生の中で「あの経験がこんなところで役に立った!」と思うことは案外多いものです。
単純orつまらない仕事に思えても、そこからどう応用して活かすかを考えるとモチベーションも上がります。
(2)仕事の全体像と、自分の仕事の位置付けを把握する

自分のやっている仕事が大きな枠組みの仕事のどこに位置するもので、どう機能するのか? を考えながら実行することで視野を広げて経験を積むことができます。
自分がやっている仕事の経験だけではなく、「どう機能するか?」まで把握できれば、次に同じような仕事が回ってきたときに役立ちます。
(3)目指す形や実現したい事に繋がる仕事には積極的に手を挙げる

「こんな経験を積みたい!」という具体的な希望がある場合は、積極的に関われそうな仕事に手を挙げるのも重要です。
それは社内の雑務かもしれません。でも「やりたい仕事が最初から用意されている」なんてことはないので、どんな仕事でもとにかく近付くのは戦略として有効です。
(4)上司に経験として積みたい事柄を伝える

(3)にも近いことですが、たとえ自分に実績がなくても「これがやりたい! やらせてください!」と上司にインプットするのも大切です。
適任がいないときに候補として挙がるチャンスを得るためには地道なロビー活動が必要です。
将来を楽しくする修行だと思って経験を積んでいこう

「自分のやりたい仕事」はある日、突然手に入るものではなく、毎日の積み重ねの先にあります。
どうやったらそれが手に入るかは、「仕事」に必要なスキルを把握すること、それを身に付けるためにどう仕事をするかで変わります。
自分がやりたい仕事が最初から用意されていることはほぼありません。あなたの「やりたい!」があるなら、そこに到達するための努力を戦略的にやっていきましょう。
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