07.28Tue/火

LOCARI(ロカリ)

“頭皮アートメイク”って知ってる?髪の印象を自然にカバーする施術をのぞいてきました

生え際や分け目の“スカスカ感”、ヘアセットでごまかしてない?

眉やリップだけじゃない、髪の印象を自然にカバーする選択肢

髪を結んだときの生え際や、ふと鏡に映った分け目。以前より少し地肌が目立つ気がして、「なんだか髪の印象が寂しく見えるかも」と感じたことはありませんか?薄毛や抜け毛と聞くと少し大げさに感じるかもしれませんが、髪のボリューム感は顔まわりの印象にもつながるもの。

眉やリップのアートメイクは身近になってきたけれど、「頭皮アートメイク」はまだ聞き慣れない人も多いかもしれません。薄毛や脱毛が気になる部分に、毛根のような細かな点を描くことで、髪の密度が増したような印象を目指す医療技術です。

今回は、薄毛・抜け毛に特化した「One Hair Artmake」の頭皮アートメイク施術を見学。実際にどのような流れで行われるのか、ビフォーアフターではどんな変化があるのか、痛みや施術後の過ごし方まで取材してきました。

※本記事は、編集部が施術を見学した内容およびクリニックへの取材内容をもとに構成しています。施術の感じ方や仕上がりには個人差があります。


今回教えてくれたのは…

One Hair Artmake アートメイク看護師・月乃なつさん

今回お話を伺ったのは、薄毛・抜け毛に特化した「One Hair Artmake」の代表であり看護師の月乃なつさん。頭皮アートメイクの基本から、施術の流れ、痛みやアフターケアまで、気になるポイントを丁寧に教えていただきました。


頭皮アートメイクとは?

毛根のようなドットで、髪の密度感を自然にカバー

頭皮アートメイクとは、薄く見える部分や脱毛が気になる部分に、毛根に見立てた細かなドットを描いていく医療施術のこと。髪を生やす施術ではなく、頭皮に自然な点を重ねることで、髪の密度が増したような印象を目指します。

専用の医療機器を使い、頭皮の浅い層に色素を入れていくのが特徴。タトゥーよりも浅い層に色を入れるため、時間の経過とともに少しずつ薄くなっていきます。持続期間は1〜3年程度が目安で、きれいな状態を保つためには年単位でのメンテナンスが必要になることもあります。

分け目の透け感やつむじまわり、生え際の印象、円形脱毛症や産後脱毛など、髪や頭皮の悩みは人それぞれ。ウィッグや投薬治療、植毛などとはまた違う、「見た目の印象を自然にカバーする」ための選択肢として注目されています。


ビフォーアフターで見る、自然な変化

こちらは、頭皮アートメイク施術前後のビフォーアフター。上の写真では分け目部分の地肌がやや目立っていますが、下の写真では毛根のような細かな点が加わることで、分け目の透け感が自然にカバーされているのがわかります。

印象的なのは、いかにも「描きました」という仕上がりではなく、髪の根元に自然な影が足されたように見えること。頭皮を黒く塗るのではなく、毛根に見立てた点を少しずつ重ねることで、髪の密度が増したような印象を目指します。

もちろん、仕上がりには髪の太さや量、頭皮の状態、施術範囲によって個人差があります。とはいえ、実際の変化を見ると、頭皮アートメイクが“薄く見えにくくする”ための技術であることがイメージしやすくなります。


頭皮アートメイクはこんな方におすすめ

✓ 髪が細くて地肌が透けやすく、スタイリングで毎日悩んでいる
✓ 分け目やつむじの薄さが気になって、人の目線が怖い
✓ 出産や病気、ストレスによる脱毛に悩んでいる
✓ 育毛剤や投薬だけでは限界を感じている
✓ 自毛植毛後のドナー部の傷跡を目立たなくしたい
✓ ウィッグを卒業したいが、自分の髪だけでは不安
✓ 今すぐ見た目を整えたい(大切な予定がある等)


施術はどんな流れ?実際の現場を見学しました

1. カウンセリングで悩みや希望を確認

リラックスして過ごせる施術室のチェア。施術は横になった状態で受けます。

まずはカウンセリングで、どの部分が気になっているのかを確認します。分け目や頭頂部、生え際など、気になる範囲は人によってさまざま。

鏡を見ながら「このあたりをもう少し自然に見せたい」「分け目の幅が気になる」など、具体的に相談していく流れです。写真を撮って客観的に見てもらいながら、施術範囲や仕上がりのイメージをすり合わせていきます。

初回のカウンセリングでは40分ほど時間をかけて、悩みや希望を丁寧にヒアリングするそうです。

2. 医師の診察で頭皮の状態をチェック

頭皮アートメイクは医療行為のため、施術前には医師による診察があります。頭皮の状態や肌質、施術が可能かどうかを確認したうえで、実際の施術へと進みます。

かぶれやすい人、ケロイド体質の人、妊娠中・授乳中の人などは施術が難しい場合もあるため、不安がある場合は事前に相談しておくことが大切です。

3. 毛根のような点を少しずつ描いていく

施術が始まると、専用の道具を使って頭皮に小さな点をひとつずつ入れていきます。近くで見ると、まるで細かな絵を描いているよう。髪の太さや頭皮の状態、もともとの毛量に合わせて、点の大きさや濃さを調整しているそうです。

頭皮を広く塗りつぶすのではなく、毛根のようなドットを少しずつ重ねていくのが特徴。髪が太い人、細い人、毛量が多い人、少ない人で見え方が変わるため、一人ひとりに合わせた繊細な調整が必要になります。

4. 途中で拭き取りながらムラを確認

施術中は、色素を拭き取りながら仕上がりを確認していきます。拭き取らないと、実際にどのくらい色が入っているのか、どこにムラがあるのかがわかりにくいため、何度も確認しながら進めていくそうです。

鏡でモデルさんにも途中経過を見てもらいながら、気になる部分を少しずつ調整。単に黒く見せるのではなく、自然な密度感を目指して点を重ねていく様子が印象的でした。

5. 仕上がりを確認して終了

施術後は、鏡で仕上がりを確認します。今回見学させていただいたモデルさんは2回目の施術ということもあり、前回の定着具合を見ながら、足りない部分をさらに埋めていく流れでした。施術中も看護師さんがこまめに声をかけてくれるため、些細なことでも気軽に相談しやすい雰囲気です。

終了後も、大きな腫れや赤みが目立つ印象はなく、想像していたよりも日常に近い雰囲気。ダウンタイムがほとんど気にならない人も多く、そのまま仕事に向かう人もいるそうです。


痛みはある?モデルさんの感覚は「爪楊枝でつんつんされる感じ」

気になる痛みについて聞いてみると、モデルさんは「爪楊枝のようなものでつんつんされている感じ」と表現。チクチクとした刺激はあるものの、強い痛みに耐え続けるような様子ではありませんでした。個人差はありますが、なかには施術中に寝てしまう方もいるそうです。

希望があれば麻酔について相談することもできますが、実際に受けてみると「麻酔はいらなかった」と感じる人も多いのだとか。痛みの感じ方には個人差があるため、不安がある場合は予約時やカウンセリング時に相談しておくと安心です。

施術中のモデルさんは、鏡で途中経過を確認しながら落ち着いた様子。頭皮アートメイクと聞くと少し身構えてしまいますが、見学してみると、思っていたよりも穏やかに進んでいく施術でした。


基本は2〜3回。自然な密度感を少しずつ目指す

画像作成:ChatGPT

頭皮アートメイクは、基本的に2〜3回ほど施術を重ねることが多いそうです。1回目は頭皮や髪の状態を見ながら慎重に色素を入れ、2回目は、1回目の落ち具合や滲み具合を確認したうえでその人にあった針や深度でしっかり色を入れていくといったフェーズです。広い範囲の場合は、3回目でムラを調整して完成度を高めることもあります。

範囲が狭い場合や、もともとの毛量がある程度残っている場合は、2回ほどで十分と感じる人もいるそうです。

また、髪の太さによっても見え方は変わります。もともとの髪が太い人は点がなじみやすく、髪が細い人の場合はより繊細な調整が必要になることも。頭皮アートメイクは、同じ方法を全員に当てはめるというより、一人ひとりの髪質や悩みに合わせて設計していく施術なのだと感じました。


頭皮アートメイクの費用はどのくらい?

自然な仕上がりを目指すために複数回施術を重ねることが多い頭皮アートメイク。費用や回数の目安も、事前に知っておきたいポイントです。

・費用:100,000円程度/1回
・施術回数:平均2〜3回程度
・治療期間:1週間〜3ヶ月程度
・モニター価格:あり

施術範囲や頭皮の状態、希望する仕上がりによっても変わるため、詳しい費用や回数はカウンセリング時に確認しておくと安心です。


色持ちはどのくらい?ターンオーバーや紫外線で少しずつ変化

画像作成:ChatGPT

頭皮アートメイクの色持ちは、一般的に1〜3年程度が目安とされています。頭皮も肌と同じようにターンオーバーを繰り返すため、時間とともに少しずつ色が薄くなっていくそうです。

色の定着には個人差があり、頭皮の状態や生活習慣、紫外線の影響などによっても変わります。特に長時間屋外にいる場合は、頭皮用のUVスプレーなどで紫外線対策をすることも大切なのだとか。

一度施術したらずっと同じ状態が続くというより、数年単位で様子を見ながら必要に応じてレタッチを検討するもの。分け目を変えたくなったり、気になる範囲が変わったりした場合にも、相談しながら調整していくことができるそうです。


施術後の過ごし方は?シャンプーや運動の注意点

画像作成:ChatGPT

施術後は、頭皮に小さな傷がついている状態。すぐに強くこすったり、洗浄力の強いシャンプーで洗ったりすると、色素の定着に影響する可能性があるため、アフターケアも大切です。

取材時に聞いたところ、施術後24時間ほど経てばお湯で流すことができ、シャンプーは48時間後から使用できるとのこと。普段使っているシャンプーで問題ないそうですが、シリコンブラシなどで強くこするのは避けたほうがよさそうです。

また、プールや海水浴、岩盤浴、サウナ、激しく汗をかく運動は2週間ほど控えるのが目安。カットやカラー、縮毛矯正なども、施術後1週間ほどは我慢する必要があります。

汗をかきやすい夏場でも施術自体は可能ですが、汗をかいたときは清潔なタオルやティッシュでやさしく押さえることが大切。日常生活に大きな制限があるわけではありませんが、施術後しばらくは頭皮を清潔に保ち、刺激を避けることがポイントです。


ヘアカラーをしていても大丈夫?自然になじむ色選び

画像作成:ChatGPT

頭皮アートメイクと聞くと、「髪色と合わなかったらどうしよう」と不安になる人もいるかもしれません。取材では、ヘアカラーをしている人でも基本的にはなじみやすいように調整していると教えてもらいました。

地毛が黒い人が多いため、基本は黒をベースに色を選ぶことが多いそう。茶色の色素もありますが、長期的に見たときの変化や色の見え方を考えながら判断していくとのことでした。

明るいブリーチカラーやホワイト系の髪色の場合は、影のように見えたり、根元が濃く見えたりする可能性もあるため、事前に相談するのがおすすめです。髪色、毛量、髪の太さ、頭皮の色などを見ながら、自然に見えるバランスを探っていきます。

どんな人が受けている?幅広い年代が相談

広くて清潔感のあるパウダールーム。

頭皮アートメイクを受ける人は、30〜40代が多いそうですが、20代や50代、さらには10代から70代まで幅広い年代の相談があるとのこと。性別も女性だけでなく、男性の施術もあるそうです。

悩みの内容もさまざま。年齢による分け目や頭頂部の透け感、産後脱毛、円形脱毛症、先天的な毛量の少なさ、病気の治療後に髪が戻りきらなかったケースなど、一人ひとり背景が異なります。

印象的だったのは、「頭皮の悩みは、人に相談しづらい」という話。眉やリップのアートメイクは美容目的として話題にしやすい一方で、頭皮の悩みは家族や友人にも打ち明けにくいことがあります。なかには、パートナーにも内緒で施術を受ける方もいるそうです。

だからこそ、頭皮アートメイクは単なる美容施術というよりも、「誰にも言えなかった悩みに寄り添う選択肢」のひとつなのかもしれません。


ウィッグや治療だけじゃない。髪の悩みに新しい選択肢を

画像作成:ChatGPT

薄毛や抜け毛の悩みというと、育毛剤や投薬治療、ウィッグ、植毛などを思い浮かべる人が多いかもしれません。もちろん、それぞれにメリットがあり、悩みの内容によって合う方法は異なります。

頭皮アートメイクは、髪そのものを増やす施術ではありません。けれど、毛根のような点を描くことで、地肌の透け感を目立ちにくくし、見た目の印象を整えることを目指せる技術です。投薬治療と併用しながら、変化が出るまでの期間をサポートする選択肢として考える人もいるそうです。

「まだそこまで深刻じゃないかも」「誰に相談したらいいかわからない」と思っているうちに、ひとりで悩みを抱え込んでしまうこともありますよね。そんなとき、こうした選択肢があると知っておくだけでも、少し気持ちが軽くなるかもしれません。


まずは“知っておく”だけでも、髪の悩みは少し軽くなる

今回、頭皮アートメイクの施術を見学して感じたのは、想像していたよりもずっと繊細で、自然な仕上がりを目指す施術だということ。頭皮に色を入れるというより、髪や毛根の見え方に合わせて、少しずつ密度感を整えていくような印象でした。

メイクやファッションのように、友達や同僚と気軽に情報交換する感覚とは少し違って、髪の悩みはひそかに抱えている方も多いもの。だからこそ、「こんな方法もあるんだ」と知っておくことには意味があるように感じました。

分け目の透け感や生え際、つむじまわりの地肌感が気になっている人、ウィッグや治療以外の選択肢を探している人は、頭皮アートメイクという方法を一度チェックしてみてもよさそうです。

取材では、看護師さんがじっくり話を聞きながら、一人ひとりの悩みに寄り添っている姿も印象的でした。ナチュラルに見た目の印象を整えながら、前向きな気持ちを後押ししてくれる頭皮アートメイク。気になった方は、まずはカウンセリングで相談してみてはいかがでしょうか。

※頭皮アートメイクは医療行為です。施術の可否やリスク、費用、回数、仕上がりには個人差があります。気になる場合は、医師の診察やカウンセリングで相談してください。


One Beauty Clinic詳細

名称:One Beauty Clinic(読み:ワン ビューティ クリニック)
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目14-10 誠志堂ビル4階
電話番号:03-6821-2186

▼Googleマップはこちら

代表:月乃なつさんプロフィール

頭皮アートメイク専門の看護師

看護師資格取得後、自身や家族の薄毛の悩みをきっかけに、国内ではまだ認知が広がっていなかった黎明期に頭皮アートメイクと出会う。より確かな技術と解決策を求め韓国に渡り技術を習得。帰国後も韓国や欧州への短期留学を13回重ね、多彩な技法と理論を学び続けている。自然で精緻な仕上がりを追求する技術を確立し、現在の日本における“自然な頭皮アートメイク”の普及に寄与してきた先駆者。患者一人ひとりの頭皮状態に応じた最適なアプローチと、極めて自然な仕上がりに定評があり、数年連続で予約枠が満枠となるなど高い支持を得ている。最新技術と医学的根拠に基づいた安全性を重視し、東京を拠点に頭皮アートメイクの第一人者として活動。国際大会の頭皮アートメイク部門において日本代表として審査員を務めるほか、スペインで開催された世界最大級の頭皮アートメイクカンファレンスにて日本代表として登壇するなど、グローバルな舞台でもその技術と知見が高く評価されている。現在は、国内外の患者や専門家から信頼を集めるとともに、施術者の育成を通じて、頭皮アートメイクの社会的認知の向上と医療的価値の確立に尽力している。

アバター画像
この記事のライター

40代ワーママ|横浜在住🥟|時短|QOL|癒しアイテムが好き🐈